バレエ・カンパニー(THE COMPANY)
| （2003年 アメリカ・ドイツ）（上映時間１時間52分） 監督：ロバート・アルトマン 出演：ネーヴ・キャンベル、マルコム・マクダウェル、ジェームズ・フランコ、 バーバラ・ロバートソン、スージー・キューザック、ウィリアム・ディック、 マリリン・ドッズ・フランク、ジョン・ローダン ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ＜ストーリー＞ シカゴに本拠地を置く名門バレエ・カンパニー"ジョフリー・バレエ・オブ・シ カゴ"では、芸術監督のミスターＡことアルベルト・アントネリの指揮の下、新 たなシーズンが幕を開ける。そんな中、ダンサーのライ（ネーヴ・キャンベ ル）の恋人の浮気が発覚。それでも、世界的な振付家ラー・ルボヴィッチの新 作で主役のケガによりチャンスが到来する……。 ＜レビュー＞ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 バレエ団内部のあれやこれやをドキュメンタリータッチで描く 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『ゴスフォード・パーク』『ザ・プレイヤー』などで知られる群像劇の巨匠ロ バート・アルトマン監督が、バレエの世界を描いた群像劇。かつてバレエ・ダ ンサーを志していたネーヴ・キャンベルが自ら企画を持ち込み、代役ナシのダ ンスシーンで主役を演じている。 名門バレエ団を舞台に、ダンサーや監督など様々な人々の想いや苦悩が錯綜す る中、ひとつの作品が出来上がっていくまでをドキュメンタリータッチで描写。 何より素晴らしいのが公演や練習風景。バレエといえば、「白鳥の湖」ぐらい しかしらないオバカなボクにとって、バレエがあんなに様々な顔を持つ素晴ら しい踊りであることが、よく理解できた映画でした。 そして、群像劇の巨匠ロバート・アルトマン監督作品だけに、団員たちの人間 模様のアレコレを描いたドラマ部分もなかなかの出来。団長のミスターＡをは じめ個性の強い団員たちの、栄光と挫折、愛と葛藤の見応えあるドラマが展開 されます。 とはいっても、公演や練習風景がかなりの部分を占めるために、他のアルトマ ン作品に比べれば、深みには欠けるかも。トータルで観れば、見応えタップリ ではあるのだが……。 一番面白かったのは、クリスマス・パーティーで、団員たちが団長や振付師の 物まねをしてオチョクっているところ。なんだか、普通の会社や学校なんかで もよく観られそうな風景で、バレエ団の内部も一般社会の縮図なのね、と実感 してしまいました。 《ぽちのオススメ度》 ★★★☆☆ （素晴らしいバレエのシーンは見応えタップリ。ドラマもアルトマン監督らし さはそれなりに発揮されています。） ＜ぽち＞ 〔鑑賞データ〕 2005年３月 ＤＶＤにて鑑賞。 |