バンジージャンプする


(2001年 韓国)(上映時間1時間40分)
監督:キム・デスン
出演:イ・ビョンホン、イ・ウンジュ、ヨ・ヒョンス、ホン・スヒョン、イ・
ボムス、キム・ジョンヨン、チョン・ソミン
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<ストーリー>
1983年のある雨の日。バスを待つ大学生インウ(イ・ビョンホン)の傘の中に
突然女性が入ってくる。それ以来、彼女のことが忘れられなくなったインウは、
やがて彼女テヒ(イ・ウンジュ)という同じ大学の彫刻科の学生であることを
知り、彫刻のクラスに忍び込む。2人は愛を深めていくが、インウは兵役に行
くことになる。出発の当日、彼を見送るはずのテヒは約束の時間になっても現
れなかった……。

<レビュー>
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ユニークな愛の物語。説得力不足なのが物足りず
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最初に言っときますが、以下のレビューは全面的にネタバレです。まだ観てい
ない人は読まないほうがいいでしょう。

まあ、たぶんイ・ビョンホン主演でなければ日本で公開されなかったことでし
ょう。しかし、意外な方向に進むストーリー展開はなかなかおもしろい。

前半はどうってことのないラブ・ストーリー。イ・ビョンホン演じる大学生イ
ンウが雨の日に出会ったテヒを好きになる。出会いのシーンから、仲良くなっ
ていくところなど、実にお手軽すぎるし、唐突な展開も多い。切ないすれ違い
の場面もさして感動的とは思えません。

そこから時間は飛んで、インウは教師になっている。新学期でクラスにきた男
子生徒が、どうにも気になる彼。え? いきなり禁断の同性愛の世界に突入か
しら。

と思ったら、そうではなくて生まれ変わりの話だったんですねぇ〜。しかも、
かつて愛した女性の生まれ変わりといえば、たいていは、同じ女性に生まれ変
わるもの。なのに、コノ映画では、男、しかも教え子に生まれ変わってしまう
というのだからユニーク。よくもこんなネタを思いついたものです。

てことで、なかなかおもしろい映画ではあるのだが、ボク的にはイマイチつい
ていけず。なぜかというと、前半のラブ・ストーリーがつまらなすぎるので、
後半、インウがあれだけ教え子(生まれ変わり)に執着して、人生を狂わせて
いくところが納得できないのです。

それにあの男の子が、フツーの生徒風なのもちょっとねぇ〜。確かにイケ面っ
ぽいところはあるものの、ボクだったら、いくら生まれ変わりだとわかっても、
あそこまでのめりこまないよなぁ〜、きっと。なんせ現実に目の前にあるのは、
かつて愛した人ではなくアイツの顔なんだからして。もうちょっと似た顔の雰
囲気の子だったら、説得力は増すんでしょうけど。

ユニークな愛の物語として、ソコソコ楽しめる映画ではあるものの、あとあと
まで心に残るところまではいかない映画でした。

ちなみに、ヒロイン役のイ・ウンジュは数年後に自殺。存在感のある女優サン
なのにもったいないなぁ〜(中島ひろ子にちょっと似てない?)。

《ぽちのオススメ度》

★★☆☆☆
(イ・ビョンホンのファンは観ても損はないでしょうけど……。)
                                     <ぽち>
2005年10月DVD鑑賞。


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