奥さまは魔女(BEWITCHED)
| （2005年 アメリカ）（上映時間１時間43分） 監督・脚本・製作：ノーラ・エフロン 出演：ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル、シャーリー・マクレーン、 マイケル・ケイン、ジェイソン・シュワルツマン ＊ 丸の内ルーブルほか、松竹・東急系にて全国公開 ホームページ http://www.sonypictures.jp/movies/bewitched/ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ＜ストーリー＞ 魔女のイザベル（ニコール・キッドマン）は、「魔法を使わない世界で普通の 恋がしたい！」と人間界で暮らし始める。そんな彼女の前に落ち目の元スター 俳優ジャック・ワイヤット（ウィル・フェレル）が現れ、ＴＶドラマ『奥さま は魔女』のサマンサ役を演じないかと誘う。「君が必要なんだ！」というジャ ックの言葉に胸を躍らせ、出演を決めたイザベルだったが……。 ＜レビュー＞ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ニコール・キッドマンの可愛さがサクレツ！ みんなが楽しめるラブコメ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 なつかしいなぁ〜。魔女の妻と人間の夫の家庭生活を描いたＴＶドラマ「奥さ まは魔女」。もちろん、観たのは再放送ですけど……。 (⌒-⌒) そのリメイク映画かと思いきや、実はビミョーに違います。単純なリメイクで はありません。 監督・脚本は『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メー ル』のノーラ・エフロン。なので、当然オリジナルのようなホーム・ドラマで はなくラブコメ。 魔女の女性が人間の男性に恋するという設定はオリジナルのまま。しかし、ユ ニークなのは、ＴＶドラマで「奥さまは魔女」をリメイクすることになり、そ のヒロイン、サマンサ役に人間界にやってきたホンモノの魔女イザベルが起用 されるというところ。彼女と夫ダーリン役の俳優ジャックとのロマンスが描か れるのですが、これが一筋縄ではいきません。 イザベルが魔女だという秘密が大きなポイントではあるのですが、ジャック側 にも問題が……。もともとスターだったこの俳優、出演作がコケ続けていまや 落ち目。そこで復活を図るべく、自分だけ目立とうと企てていたワケ。イザベ ルは彼の引き立て役でしかなかったのです。そのことに気づいたイザベルは魔 法で復讐を開始……。 とまあ、ドラマの制作過程と並行して、２人のロマンスのアレコレが描かれま す。オリジナル版の映像も登場して、オリジナル版へのリスペクトも感じられ ます。 特に楽しいのが、イザベルが復讐を開始してからの魔法が大サクレツする展開。 テンポもよくてかなり笑えます。 (^○^) 最近はシリアスな役の多かったニコール・キッドマンですが、コメディエンヌ としてもかなりイケてます。鼻ピクピクがとってもキュート。彼女の可愛らし さが全編にあふれた映画です。 その夫役のウィル・フェレルは日本ではあまり知られていませんが、アメリカ では有名なコメディアンらしいです。いわゆるイケ面とは言いがたいのですが、 何となく憎めない感じ。そして、どんどん暴走する大げさな演技が笑えます。 ちょっとやり過ぎじゃないの？ と思えるところもあるのですが、力技で笑い の渦に巻き込まれます。 そして、シャーリー・マクレーンとマイケル・ケインの超ベテランコンビも光 っています。どちらも楽しそうにバカをやっているのが、いいですねぇ〜。 監督がラブコメの達人だけに、「それなりに楽しい映画になっているので は？」と思ったら、まさしくその通り。 ラブコメ好きはもちろん、そうでない人も楽しく観られる映画だと思います。 原作を知らなくてもＯＫ、幅広い年齢層の人が楽しめるはず。 欠点を挙げれば、イザベルとジャックの恋の行方は都合が良すぎるし、そもそ もイザベルがなんでジャック程度の男を好きになるのか理解不能。でも、まあ そこは"恋は魔法"ということで見逃してあげましょうか。なんせホンモノの魔 女の恋だからね。 (^_-)-☆ 《ぽちのオススメ度》 ★★★☆☆ （ヒネった設定とニコールの可愛さで、みんながそれなりに楽しめる映画にな っています。ラブコメ好きには特にオススメ。） ＜ぽち＞ 〔鑑賞データ〕 2005年８月27日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後２時の回。 |