PARTY7


(2000年 日本)(上映時間1時間44分)
監督・脚本・編集:石井克人
出演:永瀬正敏、浅野忠信、原田芳雄、堀部圭亮、岡田義徳、小林明美、我修
院達也、森下能幸、島田洋八、大杉漣、松金よね子、岡本信人、加瀬亮
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<ストーリー>
郊外にあるホテルニューメキシコに、金を持って逃走するチンピラ三木(永瀬
正敏)がたどりつく。そこへ、金持ちと結婚するのに何故か金が欲しい元カノ
のカナ(小林明美)、カナの婚約者トドヒラ(岡田義徳)、三木の兄貴分ソノ
ダ(堀部圭亮)が乱入。さらに、彼らが大騒ぎしているところへ、鳥会組の若
頭(我修院達也)が殴り込む。その一部始終を隣の「ノゾキ部屋」から、ノゾ
キの常習犯オキタ(浅野忠信)と謎の男キャプテンバナナ(原田芳雄)がじっ
と見ていた……。

<レビュー>
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ワケのわからんシュールでポップなコメディー映画。ハマる人はハマる?
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予告編を観て、7人の男女が世紀の大犯罪でも起こす映画なのかと思ったので
すが、とんでもない。かなりスケールの小さな映画でした。
何しろ舞台となるのは、ホテルの一室とそれをのぞくノゾキ部屋。そこで7人
の男女があーでもないこーでもないと、大騒ぎするというまるでシチュエーシ
ョンコメディーのようなお話。バイオレントな場面も登場するものの、全編を
貫くオバス&オゲレツ光線の前では形無し。

なんたって、オープニングからまもなく、ウンコが空から降ってきたかどうか
で延々バカな議論をするシーンが展開されるのですから。 (´ヘ`;)

強烈な個性の強烈な登場人物が、まるで昔の小劇場の芝居のようにしゃべくり
まくり、細かなことにツッコミまくり、笑いを振りまいていく。
といっても、フツーの爆笑を誘発する笑いよりも、なんかちょっとハズれたク
スクス笑っちゃうような笑いが多い。
これって、アドリブですかい? (?_?)

うーむ、まあソコソコおもしろいのはおもしろいのだが、「だからどーした?
??」てな感じの映画でありました。
CM出身の監督らしく映像はなかなかのものだし、独特のユーモア感覚に捨て
がたい魅力はあるのですが……。

まあ、それよりも感心したのが役者がノリノリでバカをやっていること。ヘン
なメットをかぶって、ノゾキの思い出を語る原田芳雄をはじめ、浅野忠信、原
田芳雄、堀部圭亮、岡田義徳、小林明美などが、みんなマジメにバカをやって
おりまする。元若人あきらの我修院達也のハジケ方もスゴイ。
こうやって、役者をノリノリにさせる腕だけでも評価すべきなのかもしれませ
ん。

でも、ま、観たって別になんの役にも立たないし、何にも残りませんけどね。
おまけに、ツボにハマる人は笑えるものの、そうでない人にはあんまりおかし
くないので、一般ウケはしにくい映画。
こういう映画も存在するわけだから、映画ってのは実に奥の深いものです。

《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆【わざわざ劇場で観なくても!? 他にやることがなければどうぞ】
(笑える人は笑えるけれど、そうじゃない人は……。思ったほどポップさにも
欠けているし。)
                            <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2004年7月 ビデオ鑑賞。


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