少林サッカー(少林足球)
（2001年 香港）（１時間52分）
監督・脚本・出演：チャウ・シンチー
出演：ウォン・ヤッフェイ、モー・メイリン、テイン・カイマン、チェン・グ
ォクン、リン・ツーソォン、ヴィッキー・チャオ
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＜ストーリー＞
貧しい生活を送る少林寺拳法の達人シン（チャウ・シンチー）。落ちぶれた元
サッカー選手ファンにスカウトされた彼は、かつての少林寺仲間を集めてサッ
カーチームを結成。全国大会に出場する。得意の少林寺を生かして快進撃を続
け、ついに決勝戦で宿敵デビルチームと対戦するのだが……。
＜レビュー＞
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少林寺拳法＋サッカーでワールドカップも優勝だぁ〜〜〜！！！
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実は、ボク、昔はサッカーの名選手でしたッ！ （￣＾￣）
もちろんウソです。本当は迷選手でした。ディフェンダーをやったんですが、
走るのが嫌いなので専守防衛で攻撃には絶対に参加しない。ていうかほとんど
動かない。 （＾0＾）
今考えても、とんでもないプレーヤーでした。
そういう迷選手も、ホンモノの名選手も、サッカー選手が観たら卒倒しそうな
ほどのおバカ映画です。
簡単にいえば、八百長事件をきっかけに落ちぶれた元スター選手が、少林寺拳
法の達人と出会い、彼のかつての仲間たちを集めてサッカーチームを結成。八
百長事件の原因となったかつての同僚が率いるチームを打倒するというお話。
でも、ストーリーなんかどうでもいい。一応ドラマらしきものはあるけれど、
わざわざお金を払って観るほどのものではありません。
まともに考えたら、「そんなこたないヨ〜！！」の連続で、いちいち気にして
いたら体が持ちません。 (´ヘ｀;)
はっきり言ってクズみたいな映画です。
映画に感動や深い人間ドラマを求める人にとっては……。
その代わり「映画は楽しけりゃいい！」という人にとっては最高の映画かも。
何しろ文句ナシに笑えます。展開されるのはギャグマンガ＋スポ根マンガの世
界。選手たちの瞳の中で炎がメラメラと燃え、グランドに竜巻が起こり、弾丸
シュートがキーパーをスタンドまでブっ飛ばす。 (＾0＾)
香港映画お得意のワイヤー・アクションにド迫力のＣＧが加わって、超人技が
出るわ、出るわ。ふーん、こういうＣＧの使い方があったのか……と思わず感
心。
その超人技を繰り出す少林チームのメンバーは、かなりの個性派。みんな落ち
こぼれなんだけどネ。鉄の頭だの、鎧の肌だの、魔の手だの、なんだかスゴイ
なぁ〜。Ｗ杯に出たら絶対に優勝間違いなし！ ベッカムやトッティを完全に
凌駕しておりまする。ワケわからんけどサ。
この映画の最大の勝利は、少林寺拳法とサッカーという組み合わせ。思いつき
そうでなかなか出てこないユニークなアイデアだけで、この映画の成功は約束
されたようなもの。＼(^O^)／
ちなみに、これを応用すれば、柳生新陰流バレーボールとか、大相撲バスケッ
トとか、極真空手ゴルフとか、いろいろできそうですな。フ、フ、フ……。（
できねえヨ！）
それにしてもバカですねぇ〜。
いくら「サッカーは格闘技だ」って言ったって、瀕死の重傷者まで出してどう
する!?
監督・主演のチャウ・シンチーは、香港の人気喜劇スター。ブルース・リーの
熱烈なファンでもあります。彼が自分のやりたいことを、思いっきりやってし
まった結果、こういう怪作ができてしまったんですねぇ〜。幸せな人だわ〜。
人を楽しませるノウハウをたくさん蓄積してきた香港映画。その長い歴史の上
に、こういう作品があるのではないでしょうか。これぞ香港エンターティメン
ト！
人気女優のカレン・モクやセシリア・チャンが、男装（といってもヒゲつけた
だけ）で少林チームと対戦するあたりも、いかにも香港映画の真髄だなぁ〜、
という感じでした。
まあ、そういうことなので、「映画はやっぱり楽しくなくちゃ！」という方に
とっては、無条件に笑って楽しめる良い映画だと思います。
逆に、映画に深い感動やドラマの醍醐味を求める方にとっては、ゴミみたいな
映画ですので、そこんとこは、よ〜く考えてから観にいきましょうネ。
ちなみに、ボクはこういう映画は嫌いじゃないし笑えるのは笑えたんですが、
残念ながら「大満足！」とはいきませんでした。なんだかちょっとギャグのテ
ンポが合わなくて……。
でも、ヴィッキー・チャオの坊主頭はかわいかったッス！ (*^o^*)
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（人によって満点にも、０点にもなる映画。ある意味オススメのしようがない
ので、とりあえずこのぐらいにしときました。）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2002年６月12日（水）シネマサンシャインにて。午前11時20分の回。