サンダーバード(THUNDERBIRDS)
（2004年 イギリス）（上映時間１時間35分）
監督：ジョナサン・フレークス
出演：ビル・パクストン、アンソニー・エドワーズ、ソフィア・マイルズ、ベ
ン・キングズレー、ブラディ・コルベット、ソーレン・フルトン
＊日劇３ほか東宝洋画系にて全国公開
ホームページ http://www.thunderbirds-movie.jp/
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＜ストーリー＞
トレーシー家の五男で14歳のアランは、年少のため国際救助隊サンダーバード
への加入を認められず、父や兄たちの活躍をうらやましく思っていた。そんな中、
サンダーバードに恨みを持つフッドは、サンダーバードの評判を落とすため、基
地を襲撃する計画を立てる。救助隊員を宇宙空間に誘い出したフッドは、その間
に島に乗り込み……。
＜レビュー＞
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サンダーバードだけどサンダーバードじゃない？！
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サンダーバードだけどサンダーバードじゃない……。
「コラコラコラ！ なにワケわかんないこと言ってんだ！！」とお思いでしょ
うが、いや、これホントの話。 (^-^)
大富豪ジェフ・トレーシーが国際救助隊を組織し、超高速ジェット「サンダー
バード１号」をはじめとする５基の最新鋭メカを駆使して、息子たちとともに世
界中の災害や事故現場に駆けつける、てな設定や登場人物は、永遠の名作ＳＦ人
形劇のオリジナルにほぼ忠実。スケールの大きな基地（島）もそのまんま。
だけど、映画全体のタッチは、オリジナルとは似ても似つかないのだ。
Ｗ（゜Ｏ゜）Ｗ
なにしろ、活躍するのは救助隊員ではなくてお子さまたち。トレーシー家の五
男でまだメンバーに入れてもらえず不満タラタラのアラン、そして使用人の娘で
元気なティンティン、さらにハイテクを仕切る科学者ブレインズの息子ファーマ
ットの３人です。
サンダーバードに恨みを持つフッドという悪党（オスカー俳優ベン・キングズ
レーが怪演）が、宇宙ステーションのサンダーバード５号を攻撃。それを助ける
ために他のメンバーがサンダーバード３号で宇宙空間に旅立つ。その留守の間に
フッドはサンダーバードの基地に乗り込み、サンダーバード２号を奪ってロンド
ンの銀行を襲おうとする……。
このフッドと対決するのが、３人のお子さまたちってワケ。ご存知、女性諜報
部員のペネロープ（こんなに色っぽくていいのか？）と運転手のパーカーの助け
を借りて。悪党と対決するのだッ！ (＾o＾)／
てことで、アクションありーの、笑いありーの（ペネロープ＆パーカーのコン
ビが爆笑モノ）、お子さまたちの友情ありーの、五男アランの成長ありーの、家
族の絆ありーの（母の死をめぐる親子の確執もアリ）、もうとにかくいろんな要
素がチョコチョコと混ぜこまれた、バランスの良い映画。ご家族揃って楽しめる
冒険活劇に仕上がっています。
もちろんオリジナル通りの仕掛けに加え、最新のハイテクアイテムも登場。Ｃ
Ｇと実写をうまく組み合わせた迫力のシーンもおがめます。
オープニングタイトルのちょっとサイケなアニメも、おっしゃれ〜〜〜〜！！
(*^_^*)
役者も父ちゃん役のビル・パクストンが貫録だし、息子たちを演じる若いイケ
メン君たちも良い感じ。そして、科学者ブレインズ役のアンソニー・エドワーズ
（『ＥＲ』のグリーン先生）がいい味出してるんだよなぁ〜。
まあ、何より３人のお子さまたちがキラキラキラと輝いているのが、良いです
ね。
でもなぁ、ここまでオリジナルと違うとちょっとねぇ〜。確かにオリジナルと
同じもの作ってもしょうがないから、こういう姿勢は悪くないんだけどさぁ、
「いくらなんでも〜〜」って感じ。「俺たちのサンダーバードをこんなにしやが
って！！！」というコアなファンの批判もワカランではない。(~ヘ~;)
なので、オリジナルとは別モノとして観てください。『スパイ・キッズ』なん
かと同じお子さま冒険活劇として観ると、それなりに楽しめるはず。
あとは、これを観た「サンダーバード」を知らない子供たちが、オリジナルの
良さを知ってくれれば……。
《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆（＋1／2★）【ちょっとだけオススメ。おヒマでしたらどうぞ】
（ご家族揃って楽しめる冒険活劇。オリジナルとは違うテイストだけれど、別
モノとして観ればまあまあの出来。）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2004年８月10日（火）池袋シネマサンシャインにて。午後４時15分の回。