タイムリミット(OUT OF TIME)


(2003年 アメリカ)(上映時間1時間45分)
監督:カール・フランクリン
出演:デンゼル・ワシントン、エヴァ・メンデス、サナ・レイサン、ディーン
・ケイン、ジョン・ビリングスレイ、テリー・ローリン
*渋谷東急ほか松竹・東急系にて全国公開
ホームページ http://www.timelimit.jp/
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<ストーリー>
フロリダ州の小島バニアン・キー。署員4人の小さな町の警察署長マット(デン
ゼル・ワシントン)は、妻の刑事アレックス(エヴァ・メンデス)と別居中で、
その寂しさを慰めるように高校時代の後輩で人妻のアン(サナ・レイサン)
と不倫関係を続けていた。そんなある日、アンから病院のつきそいを頼まれたマ
ットは、彼女が悪性のガンで余命わずかであることを知る……。

<レビュー>
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あれやこれやの仕掛けで楽しませるハラハラドキドキのサスペンス
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なかなかよくできたエンターティメント・サスペンスです。
善人イメージの強いデンゼル・ワシントンが不倫! という意表をついた設定
が効いています。 (^o^)

しかも、彼、なんと部下4人とはいえ警察署長。
オープニングで普通の捜査かと思いきや、おいおい、いきなり密会かよ〜〜〜、
という仕掛けがかなり楽しい。

そんな主人公マットの不倫相手が放火殺人で殺される。そして、なんと彼が犯
人だとする証拠が次々と現れる。おまけに、その事件の捜査をする刑事が別居
中の妻というんですから。よく考えられた設定ですよ。

だけど、それだけで最後まで引っ張るのは苦しいと思ったのね。そしたら、ま
たまた凝った仕掛けが用意されているじゃないですか。問題の放火殺人にはど
うやらウラがあるらしい。自身の身の潔白を主張するために、その真相に迫る
マット。その一方で、彼が押さえた麻薬犯罪の重要な証拠の金が……。

おっとっと、これだけでもかなりバラしすぎなので、これ以上は言いませんが、
とにかくあれやこれやとたくさん仕掛けをして、最後の最後まで全く飽きさせ
ないんです。

あ! バレる。絶対にバレる! デンゼルもう絶対にアウトだ!! (∋_∈)
と思ったところで危機一髪でピンチを脱する。そういうハラハラな展開の連続
なのヨ。
マットが目撃者と署内でハチ合わせしそうになったり、不倫相手の通話記録が
証拠として浮上したり……。

ズルイっていやぁ、ズルイんだけどね。決定的証拠が見つかりそうになったら、
「担当者が不在でわかりません」とかサ。「いくら何でもそのスカし方はどー
なんだ???」と思うところもあるのだが、そういう都合良すぎの展開を忘れ
させるだけのハラハラドキドキ感は、しっかりとつくり出しています。

特にマットが窮地に追い込まれる後半はかなりの充実度。
適度なアクションなども繰り出して、ハラハラドキドキ感を高めています。

デンゼル・ワシントンはさすがに貫録の演技でしたが、妻役のエヴァ・メンデ
スと不倫相手の人妻サナ・レイサンという2人の美女の競演も見事。どっちも
かなりの使い手とみましたゾ!(なんの?)

てことで、いろんな仕掛けを使って楽しませてくれる映画です。演出もソツが
ないし、エンターティメントに徹したつくり方に好感が持てます。カタいこと
抜きに、文句ナシに楽しめるはず。 (*^_^*)

ただなぁ、個人的には、デンゼル演じる警察署長があまりにも身勝手に思えて
なぁ。
あれだけの不倫を「愛する妻への愚かな甘え」で済ませていいのか??? ア
ッサリそれを許す妻も妻だゾ! いくらエンターティメントでも、ちょっとな
ぁ……。 (´ヘ`;)

それとも、一見、きちんとまとまったように思える結末にはウラがあって、署
長のお気楽さは続編でそれを明かす布石だとか? まさかねぇ。

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆【普通にオススメ。観ても損はナシ】
(主人公の不倫の言い訳はしょーもないが、全体としてハラハラドキドキ楽し
める映画なのは間違いなし。)

                           <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2004年4月12日(月)シネマサンシャインにて。午後1時40分の回。


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