クリスマスに雪はふるの？ (Y''AURA T''IL DE LA NEIGE A NOEL?)
(1996年 フランス)
監督：サンドリーヌ・ヴェイセ
出演：ドミニク・レイモン、ダニエル・デュバル
＊【VIDEO】オンリー・ハーツ
＜ストーリー＞
南フランスの農場で暮らすママと七人の子供たち。父親はその農場主だが、別
に本妻がある。しかも、ケチで、粗末な住居しか提供せずに、ママはもちろん
、子供たちにも農場の仕事を手伝わせる。そんなつらく貧しい境遇の中、固い
絆と愛情で結ばれた母子が迎えるクリスマスは……。
＜レビュー＞
ストーリーを聞くとなんとも悲惨な物語のようですが、そうでもありません。
父親はワガママでケチですが、とんでもない悪人という感じでもない。
ママや子供たちも、現状に不満を持ちつつも、それが爆発することもない。
とにかく、農村の母子の日常が淡々と描かれています。
子供たちが本妻の家の手伝いに出かけたり、父親が実の娘に言い寄ったり、と
いった事件もありますが、それが大きく展開することはありません。なんか穏
やかなタッチの風景画を見ているような映画です。
うーん、ムニャムニャ。
というわけで、あんまり抑揚のないドラマなんで、途中で３回ぐらい眠りかけ
てしまいました。
ラストでクリスマスに降る雪をママがジッと見つめるシーンは、とても感動的
で、実に美しい。つらく貧しい生活の中で見つけたささやかな幸せ、っていう
雰囲気がよく伝わってきます。
問題は、そこに行くまでにシッカリ起きていられるかってことですね（笑）。
ただし、その感動的なシーンに、アダモの「雪が降る」がかぶるのはどうも納
得がいかない。別に悪い曲というんじゃないが、あまりにも有名な曲すぎて、
なんか全体のタッチにそぐわない感じです。
フランスで雪の歌っていうと、あれしかないのでしょうか？ ＜ぽち＞