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ALWAYS 続・三丁目の夕日
（2007年 日本）（上映時間2時間26分）
監督・ＶＦＸ：山崎貴
出演：吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、薬師丸
ひろ子、須賀健太、小清水一揮、小日向文世、平田満、手塚理美、マギー、温
水洋一
＊ 日劇PLEX、渋東シネタワーほか東宝系にて全国公開
ホームページ http://www.always3.jp/
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＜ストーリー＞
昭和34年春、東京下町の夕日町三丁目では、淳之介と暮らす茶川（吉岡秀隆）
のもとに、淳之介の実父の川渕（小日向文世）が息子を連れ戻しにやって来る。
人並みの暮らしをさせることを条件に、どうにかそれを阻止した茶川は、"芥川
賞受賞"の夢に向かって執筆を始める。一方、鈴木オートでは、事業に失敗した
親戚の娘・美加をしばらく預かることになるのだが……。
＜レビュー＞
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昭和30年代を舞台にした大ヒット人情劇の続編。今回も映像はスゴイ！
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昭和30年代。高度経済成長時代を迎えようとしていた東京。人情あふれる町を
舞台に大ヒットした前作の続編が登場です。原作は西岸良平の人気コミック。
簡単に言えば前作そのまんまの映画。安易といえば安易ですが、「ヘタに新し
いことをするよりも同じことをしたほうがヒットしやすいし、お客さんも満足
してくれるだろう」というプロフェッショナルな製作姿勢ともいえるでしょう。
というわけで、今回もそれなりにきちんとしたドラマになっています。観客を
楽しませるツボを心得たドラマです。
前作と違うのは、親子三人＋従業員六ちゃんのいる鈴木オートに、事業に失敗
した親戚の女の子が一時的に引き取られること。それに、六ちゃんの幼なじみ
の男が登場することぐらいでしょうか。そして前作では建設中だった東京タ
ワーはすでに完成しています。
あとは、前作と同じ登場人物が同じようなドラマを展開します。なにせ、前作
終了時点から４ヶ月後という設定ですからね。
いや、ホントに、いわゆる「笑いと涙の……」というヤツで、ソツなくまとめ
た人情ドラマなんですよ。鈴木オートの長男・一平と親戚の娘・美加との淡い
交流がほほえましいし、貧乏作家（未満？）の茶川と踊り子ヒロミとの愛も、
それなりに感動できます。
だけど、どのエピソードも薄味なのがもったいない。「あの頃の人情ってよか
ったよね」「家庭の絆って素晴らしいよね」。そんなことを伝えようとしてい
る意図はわかるんですけどね。
たとえば怒涛の感動があるわけでもなく、繊細な心理描写に心を動かされるわ
けでもなく。前作もそうだったのですが、やりようによっては、もっともっと
深みのあるドラマになったと思うのですが……。そこが残念。
前回に引き続いて映像はアッパレの一語です。当時の東京の街並み、路面電車、
特急「こだま」、日本橋の風景といった大きなものから、部屋の中の小さなア
イテムまで、どれもリアルすぎるほどリアルに再現。セットも見事なら、ＣＧ
も見事、よくぞここまでつくりこんだものです。
この映像を観れば当時を知っている年配の方はもちろん、生まれるはるか前の
若い人もノスタルジックな気分に浸れるはず。山崎貴監督はもともとＶＦＸが
お得意なので、そこはさすがに抜かりがありませんね。
豪華キャストも見ものです。吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさ
こ、三浦友和、薬師丸ひろ子、小日向文世など前作に引き続いて登場の方々を
中心に、有名俳優が大量出演。セリフ１個の役でも、おなじみの俳優が登場す
る破格の豪華さ。それにしても予算はいくらかかったのやら。
そんなこんなで、映像と豪華キャストには大いに期待してください。ドラマに
関しても、前作に感動できた方なら今回も感動必至。でも、前作がイマイチ物
足りなかったボクは……。うーん、今回もやっぱり物足りないなぁ〜。
《ぽちの満足度》
★★☆☆☆
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（前作そのまんまの映画なので、前作を楽しめた方にはぜひオススメ。そうで
ない方は映像と豪華キャストにご注目を。）
（ぽち）
〔鑑賞データ〕
2007年11月8日（木）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後12時15分の回。
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