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ダイヤモンド・イン・パラダイス
（AFTER THE SUNSET）
（2004年 アメリカ）（上映時間１時間38分）
監督：ブレット・ラトナー
出演：ピアース・ブロスナン、サルマ・ハエック、ウディ・ハレルソン、ド
ン・チードル、ナオミ・ハリス、クリス・ペン
＊ 丸の内ピカデリー2ほかにて全国公開
ホームページ http://www.diamondparadise.jp/index2.html
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＜ストーリー＞
泥棒稼業から引退し、南国バハマで優雅な日々を楽しむ大泥棒マックス（ピ
アース・ブロスナン）と恋人ローラ（サルマ・ハエック）。そこに、マックス
を長年追い続けている捜査官スタン（ウディ・ハレルソン）が現れる。マック
スは、世界に3つある「ナポレオン・ダイヤモンド」のうち、2つを盗み出して
いたが、残りの1つのダイヤが、島に一時停泊している豪華客船の中に展示され
ているというのだ……。
＜レビュー＞
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ジェームス・ボンドがそのまんま泥棒になったアクション＆笑いの映画
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念願かなって（？）『007』シリーズのジェームス・ボンド役を卒業したピアー
ス・ブロスナンが、なんと大泥棒に扮するという人を食ったお話。嬉々として
泥棒を演じるブロスナンを観ていると、『007』を卒業したがる気持ちがよ〜く
わかります。正義のヒーローばっかりじゃ飽きちゃうものねぇ〜。（⌒―⌒）
といっても、とんでもない大悪党とか、人間の顔をした悪魔とか、そういうワ
ルではありません。はっきり言ってジェームス・ボンドがそのまま泥棒になっ
ただけなのヨ。服装こそラフなものの、女性にモテモテだし、クールだし、
ユーモアのセンスもタップリ。なかなかカッコいい泥棒です。
この引退した大泥棒マックスが、南の島で超お宝に遭遇して、さあどうしたも
のやら……というのがストーリーの核。そこに宿命のライバルともいうべき、
ちょっとオバカなＦＢＩ捜査官スタン、マックスとの静かな暮らしを望む恋人
ローラなどが絡んで、あれやこれやの大騒ぎ。おしゃれで、スリリングで、笑
えるアクション映画に仕上がっています。
しかし、この緊張感のなさはなんなんだ？？？ （￣ω￣；）
あまりにもソツなくまとめられていて、ハラハラドキドキするようなところが
ないんだよねぇ〜。スリリングな場面はそれなりにスリリングだし、笑える場
面はそれなりに笑えるし、みんなそれなりなんです。さすがに『ラッシュア
ワー』シリーズのブレッド・ラトナー監督だけに、スリル、スピード、恋愛、
笑いなど、いろんな要素を巧みに織り込んで、うまいことまとめているんだけ
ど。
でも、それは安心して楽しめるってことでもあるわけで、そのテの映画がお好
きな方はそれなりに満足できるのではないでしょうか。
ラストのどんでん返しも、言われてみればなるほどと思うものの、途中までは
スタンのオバカぶりにあきれて、ちっとも気づきませんでした。意外なオチで
けっこう楽しかったです。まあ、結局のところスタンは最後まで笑われてしま
うわけですが。
それにしても、この豪華な配役陣。
ライバルの捜査官を演じるのはオスカーに何度もノミネートされている演技派
のウディ・ハレルソン（『幸福の条件』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』
『ラリー・フリント』）。主人公の恋人役は『フリーダ』での演技が印象的な
サルマ・ハエック。そして、そして、『ホテル・ルワンダ』『クラッシュ』の
ドン・チードルが、ギャングの親分役でご出演。
まるでミニシアター系の映画の配役じゃん。なぜにこんな映画にこの配役？
てのは言い過ぎか。
そんなところも含めて、まずまず楽しい泥棒映画です。上映時間も短いし、な
〜んにも考えずに楽しめるので、お時間つぶしにはピッタリよん。
正義のヒーローから大泥棒へ。さてさて次はどこへ行く？ ピアース・ブロス
ナン。
《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆
（肩の力を抜いて楽に楽しめるエンタメ映画。ただそれだけではありますが…
…）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2006年２月25日（土）池袋シネマ・ロサにて。午後１時20分の回。
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