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ドリームガールズ（DREAMGIRLS）
（2006年 アメリカ）（上映時間２時間10分）
監督・脚本：ビル・コンドン
出演：ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ、ジ
ェニファー・ハドソン、アニカ・ノニ・ローズ、ダニー・グローヴァー
＊日劇３ほかにて全国公開
ホームページ http://www.dreamgirls-movie.jp/
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＜ストーリー＞
1962年、アメリカ・デトロイト。「ドリーメッツ」というコーラスグループで
活動するエフィー（ジェニファー・ハドソン）、ローレル（アニカ・ノニ・
ローズ）、ディーナ（ビヨンセ・ノウルズ）の３人は新人オーディションに挑
戦する。中古車販売会社のカーティス（ジェイミー・フォックス）は、彼女た
ちに目をつけ、地元で人気のシンガー、ジェームズ・アーリー（エディ・マー
フィ）のバック・コーラスに抜擢するのだが……。
＜レビュー＞
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音楽の良さとキャスティングの妙が輝かせたミュージカル
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ミュージカルはやっぱり音楽の良し悪しで決まるよなぁ〜。と思わせる映画で
す。とにかく歌がスゴすぎ。曲がみんな良いし、歌い手も素晴らしい。ここま
で音楽がパーフェクトなミュージカルはそんなにありません。
ストーリーはさして目新しいわけではありません。まず大枠にあるのが、白人
が支配するショービズ界に挑戦する黒人プロデューサー・カーティスという図
式。
そして、カーティスが見出したのが３人のコーラスグループ。ご当地の人気ス
ターのバックに起用したのを皮切りに彼女たちを売り出すものの、さまざまな
問題が発生する。
歌は上手いが見てくれの悪いリードシンガーのエフィーに代わって、美人のデ
ィーナをリードシンガーにするカーティス。やがて彼の方針に従えないエフ
ィーはクビになり……。
そこには、恋のアレコレがあり、スターの栄光と孤独があり、そして落ちぶれ
たシンガーの再起物語がありというように、いろんなものがソツなく盛り込ま
れています。
目を引くのは、これが明らかにモータウンレコードとシュープリームスの実話
をベースにした物語だということ。当時の人種差別をめぐる状況、暴動などの
出来事も描かれています。
でも、こういう話を普通のドラマで描かれたら、ここまで楽しくはならなかっ
たはず。やっぱりミュージカルだから輝くんですよねぇ〜。
一番目立つのはアカデミー助演女優賞を獲得したジェニファー・ハドソンです。
「見てくれが悪い！」という役柄どおりの外見に似合わず（失礼！）、歌はバ
ツグンです！ そのパワーには圧倒されっ放し。
だいたい彼女ったら、助演女優賞とはいうものの、途中までは完全な主演です
もの。ストーリー的にも完全な中心。
それに代わって、後半の主役を務めるのがビヨンセ・ノウルズ。ご存知大ス
ターですが、抑え目の演技と歌がジェニファー・ハドソンと好対照で、とても
良いコンビネーションでした。
そして、彼女たちを操るジェイミー・フォックスが、なかなかシブイ雰囲気で
す。歌の上手さはよく知られていますが、今回も見事な歌声を聞かせています。
脇役陣も充実です。エディ・マーフィのイカれた歌手ぶりもスサマジイですが、
『リーサル・ウエポン』のダニー・グローヴァーが重みのある役で印象深い。
そしてビックリしたのが、ほんのワンシーンだけ出るジョン・リスゴー。『愛
と追憶の日々』『ミッドナイトクロス』などで知られる個性派役者ですが、な
ぜにこんなところに出没？という感じです。
この映画、もともとはブロードウェイの大ヒットミュージカルで、『愛につい
てのキンゼイ・レポート』の監督で『シカゴ』の脚本を担当したビル・コンド
ン監督が映画化しました。何より音楽の良さとキャスティングの妙が魅力の作
品。それを十分に生かしたという点では、脚本も演出もまずまずではないでし
ょうか。
まあとにかく、ストーリーなんか無視して、ボーッと音楽に聞きほれるだけで
モトがとれるんだから、音楽好きなら観ておいて損はありません。観たらサン
トラ盤が欲しくなっちゃうかも！？
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆（＋1／2★）
（モータウン系の音楽が好きな人だけでなく、音楽好きには絶対にオススメで
す。楽曲の良さに圧倒されるはず。）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2007年2月25日（日）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後6時45分の回
[「と」のページ] |
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