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フライトプラン（FLIGHTPLAN）
（2005年 アメリカ）（上映時間１時間38分）
監督：ロベルト・シュヴェンケ
出演：ジョディ・フォスター、ショーン・ビーン、ピーター・サースガード、
エリカ・クリステンセン、ケイト・ビーハン、マイケル・アービー
＊ 丸の内ピカデリー1ほかにて全国公開
ホームページ http://www.movies.co.jp/flight-p/
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＜ストーリー＞
ベルリン空港。航空機設計士のカイル（ジョディ・フォスター）は、夫が事故
死し、その棺とともに娘ジュリア（マーリーン・ローストン）と飛行機に乗り
込む。それは、自分が設計した最新式の飛行機だった。離陸後、カイルは熟睡
し、目が覚めるとジュリアが消えていた。機内のいたるところを探すが、娘の
姿はどこにもない。しかも、乗客、乗務員、全員がジュリアを見ておらず、乗
客名簿にも名前がなかったのだ……。
＜レビュー＞
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空中で少女が消えた！？ すさまじい緊張感に満ちた航空機内サスペンス
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サスペンスは、どれだけ緊迫感を醸し出せるかが勝負のポイント。密室でのド
ラマだと、それだけで緊迫感が高まるから、航空機内を舞台にした映画が多い
のも当然のこと。レイ・リオッタの悪役ぶりが印象的な『乱気流／タービュラ
ンス』（1997年）をはじめ、おもしろい映画がけっこうあります。
そんな中でも、この映画は飛びぬけて良くできた映画です。 （＾○＾）
夫が事故死した航空機の設計士が、娘とともに自分が設計した飛行機に乗る。
ところが、フライト中突然娘が消えてしまう……。
詳しいストーリーは、この手の話では厳禁なのでやめておきますが、とにかく
すさまじいスリルとナゾに満ちた展開です。
主人公の夫の事故死を巡るエピソードのオープニングから怪しい雰囲気。なん
だ？ なんだ？ で、スクリーンに引き込まれ、いよいよ飛行機内のシーン。
それからはまったく途切れない緊張感。 （￣□￣；）！！
娘の消失の真相はどこにあるのか。先の読めない展開。乗員、乗客すべてが怪
しく思えると同時に、「もしかしたら主人公の妄想なの？」という思いも抱か
せます。夫の事故死など、彼女の心の傷らしきものも描いて、どんどん迷走し
ていきます。
観客がまるで自分も飛行機に搭乗しているかのように思ってしまう、臨場感あ
ふれる映像がとても新鮮。
ジョディ・フォスターが主人公を演じているのもいいですねぇ〜。母の強い愛
を感じさせる演技が、スリリングさをあおります。特に怒りを爆発させる一歩
手前のタメの演技がバツグンにうまいんだなぁ〜。
ショーン・ビーンの機長、航空保安官役のピーター・サースガード、フライト
アテンダント役のエリカ・クリステンセンとケイト・ビーハンなど、脇役もキ
ッチリとハマった配役。
さすがに途中で、犯人がわかってしまうと、「な〜んだ」となるものの、そこ
からも失速することはありません。主人公が自ら設計した飛行機という設定が
効いていて、最新式航空機の中を縦横無尽に移動しながら、犯人との追いつ追
われつのバトルが展開。
ラストも予定調和とはいえ、胸のすく結末。
冷静になってみると、「犯人たら、あんな手の込んだこと考えなくても……」
とは思うものの、観ているうちはそんなことをまったく考えさせません。それ
ほどスゴイ緊迫感とナゾに満ちた映画。
この映画の最大の欠点といえば、飛行機嫌いの人が、ますます飛行機に乗りた
くなくなることかも！？
《ぽちのオススメ度》
★★★★☆
（ハラハラしたい方にはぜひオススメ。破格の緊迫感に身をゆだねてみてはい
かが？）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2006年１月21日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後２時45分の回。
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