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ハングオーバー！ 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
（THE HANGOVER）
（2009年 アメリカ）（上映時間1時間40分）
監督：トッド・フィリップス
出演：ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、
ヘザー・グラハム、ジャスティン・バーサ、ジェフリー・タンバー
＊シネセゾン渋谷ほかにて全国公開
ホームページ http://wwws.warnerbros.co.jp/thehangover/site/
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＜ストーリー＞
結婚式を2日後に控えたダグ（ジャスティン・バーサ）は、悪友のフィル（ブラ
ッドリー・クーパー）とステュ（エド・ヘルムズ）、そして義理の弟となるア
ラン（ザック・ガリフィアナキス）とともに、独身最後の夜を満喫するためラ
スベガスへと向かう。高級ホテルのスイートを確保してバカ騒ぎを始めた４人。
ところが、翌朝目覚めると前夜の記憶をなくし、部屋にはなぜか虎と赤ん坊が
いた。さらにダグの姿もなく、残った３人は行方を追うのだが……。
＜レビュー＞
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有名スターは不在なれど凝った作りで笑わせる爆笑コメディ
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スター俳優も出演せず、低予算で製作されながら、全米はじめ世界各国でヒッ
トしたコメディ映画だそうです。他愛もない話ですが、巧みな脚本とテンポの
良い演出で、とびっきり楽しい映画に仕上がっています。
結婚式２日前の新郎と悪友２人、そして新婦の弟が、ドンチャン騒ぎのために
ラスベガスに。夜になっていよいよハメをはずし始めたものの、気がつくと朝
で、ひどい二日酔い。しかも、昨夜の記憶がまったくない。そして、なぜか部
屋には虎や赤ん坊が。さらに新郎も行方不明……。
ベガスに着いたあたりまでは、よくあるコメディ映画という感じ。しかし、一
夜明けたホテルの部屋が映し出されたところから、断然面白くなります。
いったいなぜ部屋に虎や赤ん坊がいるのか、そして新郎はどこに消えたのか。
残った３人が謎を探っていくミステリー調の展開になります。それによって、
少しずつ謎が明らかになるものの、そのたびに新たなトラブルが発生します。
もちろんその間もギャグの連発。ほとんどがお下劣ネタも含めた王道のギャグ
なので、たいていの人は笑えるはず。テンポもバツグンに良くて、「バカだな
ぁ」と思いつつ、つい笑ってしまいます。
登場人物のキャラクターも秀逸。特に新婦の弟の変人ぶりと、新郎の悪友の歯
科医のダメダメぶりが笑えます。中心となる４人の俳優はスターではないもの
の、いずれも個性的な演技を披露しています。
そして、なぜかあのマイク・タイソンが本人役で出演しているのも笑えるとこ
ろ。
虎や赤ん坊はなぜ部屋にいたのか。そして新郎はどこへ行ったのか。真相を知
れば、「な〜あんだ」となってしまうものの、そこまでの過程が面白いので飽
きることはありません。
しかも、重要なポイントこそ本編内で明らかにするものの、一夜に起きたこと
のすべてはエンドロールのスナップ写真で示すという気の利いた仕掛け。何と
もシャレた作りになっています。
バカバカしいコメディといえども、ここまで凝って作ると、こんなに面白い映
画になるんですねえ。作り手の意気込みが伝わってくる一作です。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（見事な脚本をはじめよく考えられたコメディ映画で、確実に笑えます。特に
コメディ映画好きは必見です。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2010年7月3日（土）シネ・リーブル池袋にて。午後4時25分の回
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