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ハサミ男
(2004年 日本)（上映時間1時間59分）
監督：池田敏春
出演：豊川悦司、麻生久美子、阿部寛、斎藤歩、樋口浩二、石丸謙二郎、阪田
瑞穂、小野みゆき、二木てるみ、寺田農
ホームページ http://www.media-b.co.jp/hasami/
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＜ストーリー＞
半年間に２人の女子高生が続けて殺される。どちらの被害者も喉にハサミが突
き立てられていたため、犯人は"ハサミ男"と呼ばれる。ハサミ男（豊川悦司）
は次のターゲットを狙うが実行前に、標的の少女はハサミ男の手口を真似た何
者かに殺されてしまう。ニセのハサミ男の正体を突き止めるべく調査を開始す
るハサミ男。一方、若手刑事・磯部は、本庁から来た心理捜査官、堀之内（阿
部寛）の目に留まり、捜査陣に抜擢される。
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前半は陳腐なサスペンスだが、後半の意外な秘密でソコソコに……
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どうしてこの作品を選んだかといえば、ボクの大好きな麻生久美子が出てるか
らなんですぅ〜〜〜！！！ （ｏ＾∇＾ｏ）ﾉ
ま、そのほかも豊川悦史とか、阿部寛とか、なかなか渋いところを押さえたキ
ャストだしね。
オープニングからいきなり猟奇殺人！！！ （￣□￣；）！！
女子高生のノドにハサミをつきたてて殺害する男。そして、それをサポートす
る女。
てことで、この２人の屈折した関係をジリジリとあぶり出していく深〜い映画
かと思ったら、ただの陳腐なサスペンスじゃないですか。フンッ！
ドラマの基本はハサミ男をめぐる犯人探しの刑事ドラマ。ただし、実は警察が
リアルタイムで捜査している殺人事件はニセハサミ男の犯行によるもので、本
物のハサミ男も警察とともに犯人探しをするところがユニーク。阿部寛演じる
心理捜査官がそこに絡んだりして、まあまあ工夫はしています。
とはいえ、前半はやっぱり退屈。
トヨエツ演じるハサミ男と、麻生久美子演じるサポート役の女との関係も描か
れるけれど、なんだかワケがわからんし、ツッコミ不足が目につきます。
だいたいセリフがつまんないんだよなぁ〜。警察の捜査もパターン的っつうか、
心理捜査官が全然生きてないし。
てことで、途中までは「つまんねぇな。早く終わらないかなぁ」と思っていた
のですが、いやこれが後半でドカ〜ンときました。
ガ━━（＝￣□￣＝）━━ン！！
なんでかというと、実はハサミ男の正体が想像もできないものだったのです。
そこに信じられない秘密があったのです。ネタバレはやめておきますが、心理
的な要素が絡んでいて、それが明らかになることによって、それまで納得でき
なかったハサミ男とサポート役の女との関係が一挙に氷解！！！ なるほど！
そうだったのか！！！ だから、ああいう事件につながったのか……。
そこからはけっこう面白かったです。思春期の女のコのトラウマとか、そうい
うものがよく描写されていました。
まあ、ニセのハサミ男の正体がバレバレだったりとか、いろいろと欠点はある
んですけどね。若い刑事が典型的な純情型のオバカでつまんなかったり。
しかし、レンタルＤＶＤで観るには、それなりに楽しめた心理サスペンス。な
んたって、麻生久美子がいいもんねぇ〜。前半はトヨエツの不気味さで引っ張
るけど、後半は彼女が完全に主役。演技はそんなにうまいと思えないんだけど、
存在感があるんだよなぁ〜。
ただ、どうして「ハサミ」だったのかは最後まで疑問。そこにも何かが隠され
ていたら、もっと良かったと思うんですけど。シザーハンズじゃないんだから
サ。それとも、ただのハサミフェチなのか？
《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆（＋1／2★）
（途中までは退屈極まりない映画。でも、衝撃の事実が明らかになってからは
まあまあ見せます。劇場で観る気にはならないけど、レンタルＤＶＤなら…
…。）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2006年３月 ＤＶＤにて鑑賞
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