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アイアンマン（IRON MAN）
（2008年 アメリカ）（上映時間2時間5分）
監督：ジョン・ファブロー
出演：ロバート・ダウニー・Jr.、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス、
グウィネス・パルトロウ、ショーン・トーブ、ファラン・タヒール、レス
リー・ビブ
＊日劇3ほかにて全国公開
ホームページ http://www.sonypictures.jp/movies/ironman/
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＜ストーリー＞
巨大軍事企業の社長で、発明家のトニー・スターク（ロバート・ダウニー・J
r.）は、アフガニスタンでテロリスト集団に捕らわれ、最強兵器の開発を強制
される。しかし、一味の目を盗んでパワードスーツを開発し脱出。その一件を
きっかけに、トニーは自社の武器製造の中止を宣言するとともに、改良を加え
たパワードスーツを装着して"アイアンマン"となってテロ撲滅のため戦うこと
を決意するのだが……。
＜レビュー＞
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ロバート・ダウニー・Jr.大復活！ パワードスーツを着て戦う遊び人社長
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『スパイダーマン』『ハルク』と同じマーベル・コミックスが原作の映画。原
作は、シンプルな正義ＶＳ悪の対決の物語らしいのですが、さすがに色々と工
夫して、今の時代にも通用するようにつくられています。
主人公は天才発明家にして軍事企業の社長。しかし、遊び好きで、いい加減な
毎日を送る男。なんともユニークなキャラクターです。
この主人公がアフガンでテロ組織に捕まり、ギリギリのところでパワードスー
ツをつくって脱出に成功。それをきっかけに、自社の武器が人殺しの道具であ
ることを認識して、武器製造を中止することを宣言する……。ストレートな善
悪二元論を排したそんな展開が、それなりの厚みをドラマに加えています。
アフガンで主人公が敵から脱出する際に使ったパワードスーツが、あまりにも
セコイので、「こんなスーツで敵を倒すのか？」と思ったら、さすがにそうで
はありませんでした。
その後主人公は、新たなパワードスーツの開発に乗り出します。その開発過程
をきっちり見せてくれるのが、この映画の魅力の一つ。ユーモラスな描写も交
えつつ描かれるシーンは、メカマニアならずとも楽しめるところ。
特にパワードスーツで縦横無尽に空を飛行するシーンは圧巻。まるで自分が
スーツを着て空を飛んでいるようなスリリングな気分になれます。高所恐怖症
の人なら、背筋がゾクゾクしてしまうかも。
そのスーツを使って、クライマックスの悪との対決に挑む主人公。しかし、そ
こもけっして単純な善悪二元論には立ちません。主人公の敵となるのは、意外
な人物。しかも、そいつもスーツを着ているのです！！！
両者の対決は見応え十分。ＳＦアクションの面白さが満喫できます。
プレイボーイの主人公が、女性秘書とはなかなか一線を越えられない。な〜ん
てあたりも心憎い展開。その秘書役のグウィネス・パルトロウが、相変らずキ
ュートです。
あえて不満をいえば、主人公の心臓を動かす装置など、ハイテク装置の仕組み
がわかりにくいことでしょうか。そのへんは中途半端に説明すると、かえって
モヤモヤするということで、飛ばしちゃったのかもしれませんけど……。
主人公のトニーを演じたロバート・ダウニー・Jr.は、1992年に『チャーリー』
でアカデミー主演男優賞にノミネートされるなど活躍したものの、その後は麻
薬などの問題でトラブルに。しかし、地道に活動を続けて、ついにこの映画で
トップスターに大復活！！
ところで、エンドロールの後に謎の人物が登場するのですが、あれって誰なん
でしょう？ もしかしたら、続編への布石なのか？？？
《ぽちの満足度》
★★★☆☆
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（キッチリ楽しめるＳＦアクション。メカマニアに限らず幅広い観客が楽しめ
そうです。）
（ぽち＝田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2008年9月28日（日）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時30分の回
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