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アイアンマン2（IRON MAN 2）
（2010年 アメリカ）（上映時間2時間4分）
監督：ジョン・ファブロー
出演：ロバート・ダウニー・Jr.、グウィネス・パルトロウ、ドン・チードル、
ミッキー・ローク、スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、サミュ
エル・L・ジャクソン
＊TOHOシネマズスカラ座ほかにて全国公開
ホームページ http://www.ironman2.jp/
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＜ストーリー＞
巨大軍事企業の経営者であり、天才科学者でもあるトニー・スターク（ロバー
ト・ダウニー・Jr.）は、自らがアイアンマンであることを告白する。パワー
ド・スーツを軍事利用のため国家に引き渡すよう命じられるものの、これを拒
否するスターク。そんな彼を敵視するウィップラッシュ（ミッキー・ローク）
がアイアンマンと同等なパワーを持つスーツで襲いかかるのだが……。
＜レビュー＞
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ロバート・ダウニー・Jr.のナルシスト社長が健在のパート2
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ロバート・ダウニー・Jr.扮する発明家の会社社長スタークが、ハイテクのスー
ツを着てアイアンマンに変身するアメコミの映画化のパート2.。基本的な登場
人物や設定は前作を踏襲しています。
スタークがアイアンマンであることを告白。人気者になる一方で、敵国がパ
ワード・スーツをコピーすることを恐れる政府は、それを軍の管理下に置くこ
とをスタークに求めます。しかし、彼は「コピーには5〜10年かかる」と主張し
て要求を拒否。ところが、破壊力抜群のスーツを着た男がモナコでスタークに
襲いかかり……。
およそヒーローらしくないスタークの言動は今回も健在。皮肉タップリの言葉
で悪態をつき、ちょっとしたことで精神的にボロボロになる超ナルシストの困
った男。それがスーツを着ることで大変身するから面白いもの。
ただし、さすがに2作目になると、最初のような新鮮さはありません。むしろス
タークの破天荒さが鼻につくところもあります。
また、ドラマ的な要素がゴチャゴチャとしているのも不満。スタークのスーツ
をねらう軍のちょっかい。その軍と結託しようとするライバル会社の社長（サ
ム・ロックウェル）の暗躍。スタークと恋人（グゥィネス・パルトロウ）との
微妙な関係、秘密の組織からスタークの会社に送り込まれた謎の女（スカーレ
ット・ヨハンソン）の行動、スタークと亡父との確執と愛、スタークに恨みを
持つロシアの研究者（ミッキー・ローク）の復讐劇、生命の危機に瀕するス
ターク……て、どれだけ盛り込めば気が済むんですか？
こんなにテンコ盛りなので、全部の話が中途半端で消化不良。観ていても胸に
スーッと入ってきません。どうせなら、「世界の平和を守るのは俺たちだ！」
とスーツを奪おうとする米軍とスタークが対決すればよかったのに……。そん
な度胸あるわけないか。
それでもアクションシーンはなかなかのもの。特にクライマックスは、スター
ク＋中佐のＷアイアンマンと、敵方のアイアンスーツ＋無人機が入り乱れた迫
力のバトルで盛り上がります。何にも考えずに気楽に観ていれば、それなりに
楽しめそうです。スカーレット・ヨハンソンのアクションも華を添えています。
サム・ロックウェルとミッキー・ロークの悪役2人の活躍も見もの。知的なのに
時々ぶち切れるロックウェル。逆に見た目は粗暴なのに知的な面も見せるロー
ク。2人の豪華タッグは魅力十分。ただし、できればロークにもっと大暴れして
欲しかったなあ。
エンドロールの後にはパート3につながるような意味ありげな映像が。どうやら
パート3もありそうです。
≪ぽちの満足度≫
★★☆☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（個人的には2作目で早くも飽きてしまいました。アクションを中心に何も考え
ずに観れば、それなりに楽しめるとは思いますが。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2010年6月19日（金）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前11時45分の回
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