鴨川ホルモー


(2009年 日本)(上映時間1時間53分)
監督:本木克英
出演:山田孝之、栗山千明、濱田岳、石田卓也、芦名星、斉藤祥太、斉藤慶太、
荒川良々、石橋蓮司
*丸の内ピカデリーほかにて全国公開
ホームページ http://www.horumo.jp/
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<ストーリー>
二浪してようやく京大生となった安倍(山田孝之)は、怪しげなサークル"京大
青竜会"の新歓コンパに顔を出す。その席で美女の早良京子にひとめ目惚れした
勢いで思わず入会。ところが、ただのレジャーサークルだと思っていた青竜会
は、1000年前から伝わる"オニ"と呼ばれる生き物を使った謎の競技"ホルモー"
を行うサークルで、安倍たちは特訓に明け暮れるのだが……。

<レビュー>
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あまりにも奇怪で笑えるオバカなファンタジーコメディ
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万城目学の小説の映画化。こんな話をよく映画にできたものだと感心。

京大に入った学生が、ふとしたことからあるサークルに加入。ただのレジャー
サークルだと思ったら、なんと「オニ」を操るという不思議な伝統競技「ホル
モー」を行うサークルだった!!!

全編笑えるコメディです。最初はサークルを舞台にした青春ストーリーかと思
ったら、サークルの正体が徐々に明らかになるにつれて、オバカな風がピュー
ピューと吹き始めます。

なにしろ、ホルモーなる競技が奇妙キテレツなもの。その時に使用する「オニ
語」も不思議な言葉。そんなオバカな競技を大マジメに特訓する大学生たちの
姿には、もはや笑うしかありません。まあ、大学生ってのは、オバカなことを
平気でやるもんですからねぇ〜。「レナウン娘」の曲に合わせて裸踊りをする
ところなんて、本当にアホアホ。

などと思っていたら、途中からなにやら違った風がピューピューと。問題のオ
ニが、なんとCGで観客の前に姿を現すのです。

ホルモーの競技中に、大学生の指示のもとにバトルを展開する彼らの姿は、な
んだかユーモラス。ファンタジーの要素もある映画です。しかし、同時に、荒
俣宏の「帝都物語」的な匂いも漂ってきたりして……。とにかくワケのわから
ん不可思議な世界。

濱田岳演じるちょんまげ姿の高村や、栗山千明演じる大木凡人似のメガネ女
子・楠木、荒川良々演じる会長の菅原、石橋蓮司演じる大先輩の居酒屋店長な
ど、ハジケたキャラにも爆笑です。ついでに、芦名星って初めてちゃんと見た
けど、キレイですね。

舞台となった京都という土地柄も、なかなか効果的。

残念なのは、青春ドラマが浅いこと。オバカな笑いと同時に主人公の恋愛や友
情のドラマをもっとちゃんと描いてくれたなら、もっと面白い映画になったと
思うのですが。笑わせるのに必死で、そこまでは手が回らなかったのか?

まあ、とにかくバカバカしいけれど笑っちゃう映画ですね。細かなことは考え
ずに観れば、けっこう楽しめるかも。

こんなサークルが本当にあったら、あなたは入りますか? 私はイヤです
(笑)。

《ぽちの満足度》
★★☆☆☆(+1/2★)

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
(バカバカしいけれど、笑えるのは笑えます。原作を知らなくても楽しめそ
う。)
                             (田中ひろあき(ぽち))

〔鑑賞データ〕
2009年4月19日(日)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前11時30分の回


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