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ノウイング（KNOWING）
（2009年 アメリカ）（上映時間2時間2分）
監督：アレックス・プロヤス
出演：ニコラス・ケイジ、ローズ・バーン、チャンドラー・カンタベリー、ラ
ラ・ロビンソン、ベン・メンデルスゾーン、ナディア・タウンゼント、アラ
ン・ホップグッド、ダニエル・カーター
＊TOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://knowing.jp/
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＜ストーリー＞
マサチューセッツ工科大学の宇宙物理学者ジョン（ニコラス・ケイジ）の息子
ケイレブが通う小学校で、50年前に埋められたタイムカプセルを掘り起こす記
念式典が行われた。ケイレブは、タイムカプセルに入っていた数字が羅列した1
枚の紙を手にする。その数字を調べ始めたジョンは、過去に起きた大惨事の日
付と犠牲者数を予言していることを突き止める。その紙には、これから起こる
大災害も予言されていた……。
＜レビュー＞
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ミステリー？パニック映画？ＳＦ？ いろんな意味でビックリの映画
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「な〜んだ、そういう映画だったのか……」と観終わってようやく理解した映
画。初めと終わりでは、とても同じ映画とは思えません。
冒頭はオカルト・ミステリー風の出だし。今から50年前の小学校でタイムカプ
セルを埋めることになり、子供たちに絵を描かせます。ところが、一人の少女
はそこに意味不明の数字を綴ります。
それから50年後、マサチューセッツ工科大学の宇宙物理学者ジョンの息子が通
う学校で、50年前のタイムカプセルが取り出されます。息子が手にしたのはそ
こに入っていた数字が羅列した紙。まもなく、ジョンは、それが過去50年間の
大惨事の起きた日付と犠牲者数を予言していることを突き止めます。
うーん、なんだか「Ｘ−ファイル」みたいですねぇ。ワクワクしてきます。い
ったい、ここからどんなナゾが明らかになるのか？
と思ったら、それ以降はたいしたナゾは登場しません。まもなく映画はパニッ
クムービーへと突入。航空機事故、地下鉄事故といった大惨事をＣＧ全開でリ
アルに見せます。予告編にも登場していたにもかかわらず、何度見てもスサマ
ジイ迫力で背筋ゾクゾクもの。
いつもボロボロになりながら奮闘するニコラス・ケイジが今回も大奮闘。しか
し、ヒーローとはほど遠く、自分では何も解決できないのが面白いところ。
そして、そのあたりから奇妙な人物たちも登場。え？ まさか宇宙人？ そう
いう話なのか？
その後は、50年前に数字を書いた少女の娘と孫に主人公が接近し、これから何
が起きるのかを突き止めようとします。それ以降も緊張感は失われず。ツッコ
ミどころはあるものの、それほど気にはなりませんでした。
やがて、最後の予言の時へ……。はたしてその正体は？ て、おいおい、そん
なこと前からわかってたじゃん。「予想より規模が大きかった」って、そんな
のアリか？
そして、ついに衝撃のクライマックスへ。あ、やっぱり出ましたか、日清やき
そば○○○。どうも、そういう話になりそうな雰囲気でしたよね。最後は完全
にＳＦ。ＳＦ版ノアの方舟？ 監督は、「アイ，ロボット」のアレックス・プ
ロヤスだから、それも当然か！？
そして、ド迫力のラストシーンでジ・エンド。そこに親子＆家族のドラマを盛
り込むあたり、なかなかソツがありません（といってもたいしたドラマではあ
りませんけど）。
ＳＦ、パニック映画、オカルト・ミステリーなどをミックスして、従来にない
映画をつくろうという発想はナイスです。でも、まあ、それだけですね。とに
かくいろんな意味でビックリの映画でした。
《ぽちの満足度》
★★☆☆☆
《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆（＋1／2★）
（あの手この手で緊張感を持続させる映画。気楽に観ればモトは取れそう。た
だし、ラストをはじめビックリするところだらけなので、ご注意を。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2009年7月18日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時45分の回
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