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マンマ・ミーア！（MAMMA MIA!）
（2008年 アメリカ）（上映時間1時間48分）
監督：フィリダ・ロイド
出演：メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステ
ラン・スカルスガルド、アマンダ・セイフライド、ドミニク・クーパー、ジュ
リー・ウォルターズ、クリスティーン・バランスキー
＊日劇1ほかにて全国公開
ホームページ http://www.mamma-mia-movie.jp/
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＜ストーリー＞
ギリシャの美しい小島で、小さなホテルを営む母ドナ（メリル・ストリープ）
と２人で暮らすソフィ（アマンダ・セイフライド）は、結婚式を目前にしてい
た。母子家庭で育った彼女の願いは父親とバージンロードを歩くこと。母親ド
ナの日記を内緒で読んだソフィは、父親の可能性がある３人の男性に招待状を
出すのだが……。
＜レビュー＞
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ABBAのヒット曲満載！ 明るく楽しくお気楽なミュージカル
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かつての人気ポップグループABBAのヒットナンバーで構成され、世界中で大ヒ
ットしたコメディー・ミュージカルの映画化。監督は舞台版も演出したフィリ
ダ・ロイドということもあって、舞台とほぼ同じ内容のようです（筆者は舞台
を観ていないのでわかりませんが）。
個人的には、ミュージカルはあまり好きではないのですが（わざとらしい歌が
ちょっと苦手……）、それを上回る楽曲の良さがあればＯＫです。
その点、この映画の全編に流れるのはABBAのご機嫌なヒットナンバー。どれも
ポップでノリの良い曲ばかりだから無条件に楽しめました。
何より好感が持てるのが、出演者がみんなノリノリで演技していることです。
特に自ら出演を希望したというメリル・ストリープが楽しそう。歌もなかなか
のもの。細かな技巧はともかく、表現力がバツグンだから、素直に心に響いて
きます。この映画はメリル・ストリープの映画といえるかもしれません。その
ぐらい見事なハジケ方です。
ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルドという
３人の父親候補、母親ドナの仲間のジュリー・ウォルターズ、クリスティー
ン・バランスキーといった脇役陣も、みんな芸達者なので安心して観ていられ
ます。娘ソフィ役のアマンダ・セイフライドも、若々しくてキラキラしていま
す。
ピアーズ・ブロスナンの歌が下手だという評判ですが、聞けないほどひどくは
ありません（もちろん上手くはないけど……）。
舞台となるギリシアの小島の美しさも印象的です。あのミュージカルの名作
『サウンド・オブ・ミュージック』だって、大自然の美しさがなければ魅力は
半減ですからね。そういう意味でも楽しめます。
ただし、物語自体はどうってことのないお話。結婚式間近の娘が、父親候補の
３人を内緒で招待して起きるスッタモンダをコミカルに描いているわけですが、
それほど深いドラマではありません。年頃の娘の気持ちや、母娘の絆が少しだ
け見える程度。「ここまでお気楽でいいのか？」と思ってしまうほど薄っぺら
なお話です。ラストもお手軽な結末。
とはいうものの、笑って楽しい気分になれるのは間違いなし。エンドタイトル
の主要キャストによるショーも最高に笑えます。ABBAを知らない人もきっと楽
しめるはず。
《ぽちの満足度》
★★☆☆☆（＋1／2★）
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（後に残るものはありませんが、楽しいのは間違いなし。ハッピーな気分にな
りたい方はどうぞ。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2009年2月1日（日）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後12時15分の回。
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