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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
（MARLEY & ME）
（2008年 アメリカ）（上映時間1時間58分）
監督：デビッド・フランケル
出演：オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストン、エリック・デイ
ン、アラン・アーキン、キャスリーン・ターナー
＊TOHOシネマズ スカラ座ほかにて全国公開
ホームページ http://movies.foxjapan.com/marley/
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＜ストーリー＞
ジャーナリストのジョン（オーウェン・ウィルソン）とジェニー（ジェニフ
ァー・アニストン）は、結婚を機に子育ての予行演習のつもりでラブラドー
ル・レトリーバーの子犬マーリーを飼い始める。ところが、マーリーは手に負
えないほどのやんちゃな犬。次々にトラブルにあう夫妻だったが、次第にマー
リーに癒されていく。そんな中、ジェニーは妊娠するのだが……。
＜レビュー＞
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犬好きならずとも楽しめる、ごく普通の家族の温かなドラマ
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ワンちゃんをめぐる感動物語だとばっかり思っていたら、良い意味で裏切られ
てしまいました。もちろん犬は出てくるのですが、それを前面に出しているわ
けではありません。
では何を描いているかといえば家族のドラマ。１組の男女が結婚して、子供が
できて、その間には幸せと同時に、さまざまな悩み、苦しみがあるというお話。
一家に起きる出来事をごく自然に、そしてユーモアたっぷりに描いています。
誰にでも起こり得る平凡な話なので、よけいに素直に受け止められます。
そして、家族の傍らにいるのがラブラドールのマーリー。こいつがとんでもな
い犬で、ちょっと目を離すとなんでもかじるし、メチャクチャなんです。「世
界一おバカ」かどうかはともかく、飼い主たちが苦労するのは当然のこと。
でも、だからこそ家族にとって存在が大きいし、一時的に怒っても、すぐにま
たかわいくなるんです。ダメな子ほどかわいいのは、人間も犬も同じ。あそこ
までいくと、ホントに笑っちゃうしかありませんからね。キャスリン・ター
ナー演じる犬のトレーナーとの一件なんて、特に爆笑でした。
そうやって、一緒に暮らしているうちに、だんだん癒されていく飼い主夫婦。
その後の妊娠、出産、子育て、転職など数々の人生の出来事においても、マー
リーの存在が支えになります。
コラムニストのジョン・グローガンが実体験を描いた本が原作。だからなのか、
家族とマーリーの関係が、とても自然に描かれています。監督は『プラダを着
た悪魔』のデビッド・フランケルです。
感動を押し売りするようなところはまったくないのですが、それでも最後は思
わず涙。ペットが出てくる映画ではよくある結末ですが、感動を押し付けずに
さりげなく描いているから、よけいにウルウルしてしまいます。
夫婦役を演じるオーウェン・ウィルソンとジェニファー・アニストンもいい感
じですね。
笑って、泣いて、感動できる。実に真っ当な家族のドラマ。全体のバランスが
とっても良い映画です。
《ぽちの満足度》
★★★☆☆
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（犬好きならずとも楽しめる家族のドラマ。もちろん、犬好きならなおさら楽
しめるはず。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2009年2月8日（日）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時15分の回。
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