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南極日誌（ANTARCTIC JOURNAL）
（2005年 韓国）（上映時間１時間55分）
監督：イム・ピルソン
出演：ソン・ガンホ、ユ・ジテ、カン・ヘジョン、パク・ヒスン、キム・ギョ
ンイク、ユン・ジェムン、チェ・ドクムン
＊アミューズソフトよりＤＶＤ
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＜ストーリー＞
ドヒョン隊長（ソン・ガンホ）を中心にした６人の南極探検隊が、地球上で最
も自然条件が過酷な場所、"到達不能点"を目指す。その途中で、彼らは80年前
に遭難したイギリス探検隊によって書かれた日誌を発見する。それ以来、彼ら
の周りで不可解な出来事が立て続けに起こり始めるのだが……。
＜レビュー＞
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コワ〜い南極探検をリアルに描いた緊張感あふれるドラマ
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南極を舞台にしたコワ〜い映画。
地上で最も到達が困難な場所"南極到達不能点"を目指す６人の隊員が、途中で
かつてイギリス隊が残した古い日誌を発見。それから日誌の内容に符合するよ
うに次々と不思議な出来事が起きていく……というお話。
あまりにも寒々しく、外界と隔絶された南極を旅する探検隊。それだけで、ボ
クのような弱虫は悲鳴を上げたくなってしまうのに、奇怪な出来事が次々に起
きる。まるで、自分が探検隊にいるかのようなリアルで、すさまじい描写、破
格の緊迫感が漂います。ここがこの映画の最大の見もの。観ているうちに背筋
がゾクゾクして、最後まで目が離せません。
特にコワいのが、名優ソン・ガンホ演じる隊長がどんどんキレていく姿。
『オールド・ボーイ』のユ・ジテをはじめとする隊員も、精神的に追いつめら
れて憔悴していきます。このあたりの演出は壮絶の一語です。
よくよく考えてみたら、「なんだそりゃ？」てなワケのわからんところもたく
さんあるし、現実には起こり得ない出来事もあるのに、観ている時にはそれを
あまり感じさせません。
とはいえ、ホラーやスリラー大好き人間を満足させるほどコワいかといえば、
そこまでのコワさはない感じですねぇ〜。
むしろ、かつてのイギリス隊の幻影や隊長の息子にまつわるトラウマなどを使
って、ドラマに深みを持たせようとする意図が見え隠れします。これだけの役
者を揃えたわけだし、ただのスリラー映画にしたくなかったのかもしれません。
でも、そのあたりは消化不良でやや物足りない感じ。心理的なコワさをどんど
ん煽って、極限状態における人間の心の闇を徹底してあぶりだして欲しかった
気がします。
それでも、ソン・ガンホをはじめとする俳優陣の熱演と、並々ならぬ緊迫感は
見応えアリ。ＤＶＤで観るにはまあまあの作品ってところでしょうか。
南極に行ける人なんてそうそういないわけだし、探検隊気分を味わい方にはピ
ッタリの映画かも。でも、やっぱりあんなコワい探検隊は願い下げですよねぇ
〜。
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（最後まで飽きさせない緊迫感の作り方は見事。期待しすぎずに気楽に観れば、
それなりに楽しめそう。）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2006年４月 ＤＶＤにて鑑賞。
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