雷神−RAIJIN−(KILL SWITCH)


(2008年 アメリカ)(上映時間1時間36分)
監督:ジェフ・キング
出演:スティーヴン・セガール、ホリー・エリッサ・ディグナード、クリス・
トーマス・キング、マイケル・フィリポウィッチ、アイザック・ヘイズ、フィ
リップ・グレンジャー、 マーク・コリー
*新宿ミラノ、銀座シネパトスほかにて全国公開
ホームページ http://www.raijin-seagal.jp/
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<ストーリー>
メンフィス市警の刑事ジェイコブ・キング(スティーヴン・セガール)は、10
歳の時に双子の弟の殺害現場を目撃して以来、心にトラウマを抱えていた。あ
る日、ジェイコブは女性の胸に時限爆弾を埋め込む残忍な猟奇犯を逮捕。続い
て、今度は"グリフター"と呼ばれる連続殺人鬼を追跡する。犯行現場に残され
ていた暗号を手がかりに容疑者に迫っていくのだが……。

<レビュー>
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年をとっても若々しいスティーブン・セガールのアクションが炸裂!
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アクションスターとして一時代を築いたスティーヴン・セガールの新作。もち
ろん今回もアクション映画です。

今回セガールが扮するのはアウトローの刑事。優秀ではあるけれど、やたらに
暴力を振るいまくる問題児ですが、その背景には幼い頃に弟の殺害現場を目撃
したトラウマがあります。

また、彼が追う事件は猟奇的な犯罪で、詩だの、占星術だの、なにやら怪しい
雰囲気が漂っています。

そして、舞台となるのはブルース発祥の地テネシー州メンフィス。ブルース音
楽もたっぷり流れます。

というように、いろいろな味付けがされているのですが、基本はやっぱり王道
のアクション。全編のあちらこちらに散りばめられたアクションシーンが魅力
です。素手で殴り合う肉弾戦とガンアクションがブレンドされて、異様な熱気
を生み出します。

さすがにセガールも今年で58歳。年を感じさせるかと思いきや、あまりそれを
感じさせないから立派です。細かな映像テクニックも効果的に使われています。

セガールのファンはもちろん、アクション好きなら十分に満足できそう。それ
ほど新鮮味はありませんが、エンターティメントとして安心して楽しめます。
なんと言ってもセガールの映画とくれば、観客が期待するのはアクション。そ
んな期待にきっちり応えるのだから偉いもの。

キャストもなかなかハマっています。なかでも注目は検視官役のアイザック・
ヘイズ。ミュージシャンとして有名で、映画にも多数出演していますが、昨夏
に死去してこれが遺作となってしまいました。

監督ジェフ・キングは、アカデミー賞を受賞したポール・ハギスとコンビを組
んで仕事をしたこともあるという気鋭の監督。

ただし、これだけいろいろな要素を入れて、キャラクター的にもFBIの女性
捜査官などを登場させているのに、ややツッコミが浅い気がします。「いった
い事件の深層はどこにあるのか?」というところで、どんどん観客を混乱させ
たら、もっとハラハラする緊迫のドラマが展開したのでは?

それにしてもセガール。デビューが遅かったとはいえ、息の長いアクションス
ターですね。はたしてどこまで行くのやら今後も注目です。

《ぽちの満足度》
★★☆☆☆(+1/2★)

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
(セガールのファンはもちろんアクション好きにはオススメ。ただし、猟奇的
な事件でエグいシーンがあるのでご注意を)
                             (ぽち)
〔鑑賞データ〕
2009年1月22日(木)マスコミ試写にて(映画美学校試写室)。
                             (田中ひろあき(ぽち))
〔鑑賞データ〕
2009年2月8日(日)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時15分の回。


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