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レッドクリフ PartⅡ 未来への最終決戦
（RED CLIFF: PART II）
（2009年 アメリカ・中国・日本・台湾・韓国）（上映時間2時間24分）
監督：ジョン・ウー
出演：トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ビッ
キー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン、ユウ・ヨン、ホ
ウ・ヨン、トン・ダーウェイ、ソン・ジア、バーサンジャブ
＊TOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://redcliff.jp/
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＜ストーリー＞
2000隻の軍船を率いて進軍する曹操軍は、疫病で死んだ兵士たちの遺体を対岸
の連合軍側に流す。これにより連合軍にも疫病が蔓延。ついに劉備は自国の兵
の撤退を決意する。孔明（金城武）は戦地に残り、周瑜（トニー・レオン）と
ともに戦う道を選ぶが、劉備軍が矢を持ち帰ったことを責められる。すると孔
明は、３日で10万本の矢を調達してみせると宣言するのだが……。
＜レビュー＞
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赤壁の戦いの完結編。クライマックスの決戦は迫力十分
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「三国志」の山場の一つ「赤壁の戦い」をジョン・ウーが描いた２部作の完結
編。いよいよ赤壁での決戦に突入！
ということで、この決戦はさすがに圧倒されます。火攻めから始まった戦いな
ので、火を効果的に使い、スペクタクルなバトルシーンを生み出しています。
そこに、１対１の対決やワイヤーアクションなども組み込んで迫力十分。
ただし、このバトルシーンが登場するのはラスト30分ほど。そこまでは決戦に
至る駆け引きが描かれます。
敵に疫病を蔓延させる曹操の作戦、矢の不足を補う孔明の奇想天外な作戦、孫
権の妹が敵陣に潜り込んで行うスパイ活動など、あの手この手でストーリーを
構成。「三国志」にない話も盛り込んで、それなりのドラマには仕立てている
のですが、どうにも間延びした感じは否めません。後半のようなスリリングな
場面もありませんから。
かといって、深い人間ドラマが描かれているわけでもありません。パート１に
比べても薄味な感じ。曹操を徹底した悪のヒーローに描くかと思えば途中で違
う表情を出したりして、なんだか中途半端です。孔明と周瑜の関係も、前作ほ
ど深くは描かれていません。
周瑜の奥さんが敵陣に出向くのも、どうなんでしょう。それによって最後の決
戦が、連合軍の見事な作戦によってではなく、曹操のオマヌケぶりによって勝
利が決まったように見えてしまうではありませんか。せっかくなら、お互いの
知略を尽くした戦略の戦いが見たかったのですが……。
後半のバトルシーンは、なかなかのものだけに、前半の間延びした感じがもっ
たいないところ。もしもこの映画を２部作などにせず、３時間ぐらいの１本の
映画に凝縮したら、もっともっと面白い映画になったと思うのですが。
まあ、ビジネス的に２部作にしたい気持ちはわかりますけどね。これだけ大ヒ
ットしているわけだし。
《ぽちの満足度》
★★☆☆☆（＋1／2★）
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（前半は物足りない感じですが、後半のバトルシーンは迫力満点なので、それ
なりに楽しめるのでは？）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2009年4月11日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時30分の回
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