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レポゼッション・メン（REPO MEN）
（2010年 アメリカ）（上映時間1時間51分）
監督：ミゲル・サポクニック
出演：ジュード・ロウ、フォレスト・ウィテカー、リーブ・シュレイバー、ア
リシー・ブラガ、カリス・ファン・ハウテン
＊TOHOシネマズみゆき座ほかにて全国公開
ホームページ http://repo-men.jp/
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＜ストーリー＞
人工臓器の進歩で、より寿命が長くなった近未来。だが、人工臓器は高額で
ローンが支払えなくなった人々は、強制的に回収されてしまう。レミー（ジ
ュード・ロウ）は相棒のジェイク（フォレスト・ウィテカー）とともに、腕利
きの回収人（レポメン）として生計を立てていたが、ある日、回収の際の事故
で重傷を負い、身体に高額な人工心臓を埋め込まれてしまう。やがてその返済
が滞るようになるのだが……。
＜レビュー＞
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人工臓器回収人を描くＳＦアクション。クライマックスとラストに唖然
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ジュード・ロウ主演のＳＦアクション映画。エリック・ガルシアの小説の映画
化だそうです。
舞台は人工臓器が進歩した近未来。誰でも簡単に人工臓器で健康を取り戻すこ
とができるようになった反面、そのために高額なローンに苦しむ人が続出。返
済の滞納者は強制的に人工臓器を回収されて、命を落としてしまう。
主人公レミーは製造会社に雇われた臓器回収人。腕利きだが、妻は回収人の仕
事を嫌っており、販売係に転向することを希望している。
そんなある日、回収中の事故でレミーは気絶。意識を取り戻すと人工心臓を埋
め込まれていた……。
基本となるのは、主人公レミーが眼前の敵と戦うバトルアクション。前半は、
臓器回収を拒否しようとするローン滞納者たちとバトルを展開、そして後半は
自らが人工臓器のローン滞納者として追われる身となり、同じく滞納者の女性
歌手とともに逃避行。製造会社や回収人とバトルを繰り広げます。ジュード・
ロウのアクションはなかなかのもの。
いかにもハリウッド的エンタメ映画らしく、いろいろな要素をバランスよく配
しているのが特徴です。アクションだけでなく、サスペンスやスリラーの要素
もあります。また、最初は疑問を持つこともなく仕事をこなしていたレミーが、
やがて疑問を抱いて悩み苦しむ人間ドラマも盛り込まれます。
闇の手術をする医師が、幼い子供だったなんてユーモラスなシーンまで登場。
全体のテンポもいいし、音楽の使い方も効果的です。
とはいえ、途中までは突き抜けた面白さは感じられませんでした。平均点のＳ
Ｆアクションという感じ。主人公の事故の背後に、いかにも大きな謎がありそ
うだったのに、それほどでもなかったのも興ざめ。
だいたい、回収人があんなにおおっぴらに、人間を切り刻んで臓器を回収した
ら、絶対に大問題になるはず。
なんて思っていたのですが、その後のクライマックスにはビックリ。何ですか、
あれ？
（以下、ネタバレにつきご注意）逃げ切れないと思った主人公たちが製造会社
に乗り込むのですが、そこでデータ消去のために、自分たちの身体を切り開い
てスキャニングするという荒業。その痛くて、エロくて、美しくもあるシーン
に驚かされました。これぞまさしく怪シーン。
さらに、ハリウッド的なハッピーエンドかと思わせたラストで、とんでもない
どんでん返しを繰り出すとは。
大した映画ではないと思う反面、ＣＭやミュージック・ビデオ出身のミゲル・
サポクニック監督による映像に妖しい魅力があったりして……。何だか変わっ
た映画です。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（ごく普通のＳＦアクションだと思っていたら、クライマックスの怪シーンで、
一気に不思議な魅力が……。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2010年７月3日（土）シネマロサにて。午後1時15分の回
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