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シャーロック・ホームズ（SHERLOCK HOLMES）
（2009年 アメリカ）（上映時間2時間9分）
監督：ガイ・リッチー
出演：ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、
マーク・ストロング、エディ・マーサン、ケリー・ライリー
＊丸の内ルーブルほかにて全国公開
ホームページ http://wwws.warnerbros.co.jp/sherlock/
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＜ストーリー＞
19世紀末のロンドンで若い女性が次々に殺害される連続殺人事件が発生。ロン
ドン警視庁が捜査に手こずる中、名探偵シャーロック・ホームズ（ロバート・
ダウニー・Jr.）と医師ワトソン（ジュード・ロウ）の２人は、怪しい黒魔術の
儀式を行うブラックウッド卿を犯人として逮捕する。だが、処刑されたはずの
ブラックウッドが蘇り、再び殺人事件が発生する。ホームズとワトソンは事件
の謎に挑むのだが……。
＜レビュー＞
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おなじみの名探偵コンビの設定を借りたアクションエンタメ映画
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おなじみの名探偵ホームズとワトソン博士が活躍するお話。
とはいうものの、全編アクションが満載。しかも、ホームズとワトソン自身が
敵とバトルを繰り広げるというのですから、従来の２人のイメージとはまった
く違います。先入観を捨てて別物として観るのが正解でしょう。
そうやって観ると、なかなか面白い映画です。世界を支配しようとする悪者の
企みに対して、ホームズとワトソンが立ち上がるというのはハリウッドのアク
ションエンタメにはよくある筋立て。しかし、冒頭でいきなり悪者が逮捕され
て、その後処刑されるという意外なスタート。やがて、その死者が甦って大騒
動が起きます。
最大の見所は何といってもアクションです。ホームズ自らが体を張った格闘
シーンをはじめ、爆発、銃撃など、アクション映画の定番をきっちり押さえて
います。ストップモーションを使って迫力をアップさせるなど映像的にも凝っ
ています。
名探偵らしい推理も見られます。ホームズらしい直感と分析力で、死者が甦る
仕組みをはじめ様々な謎を解明。推理シーンでのフラッシュバックの使い方な
ども印象的です。
ホームズとワトソンのキャラクター設定もユニーク。推理はスゴイものの人間
的には欠陥だらけ。事件がないと部屋にこもって奇妙な実験に励むロバート・
ダウニー・Jr.演じるホームズ。
一方、ジュード・ロウ演じるワトソンはホームズを嫌って、結婚を機に離れよ
うとするけれど、結局は引き込まれてしまうという運命。そんな２人のやり取
りがユーモアタップリで笑えます。ホームズと謎の女との関係なども面白いと
ころ。
クライマックスは、恐怖の化学兵器をめぐるバトル。スリリングで迫力タップ
リの決戦を経て、続編を予感させる結末へと進みます。
驚くようなところは何もないけれど、アクションエンタメのツボをきっちりと
押さえた誰でも楽しめる映画。マドンナと結婚中はパッとしなかったガイ・リ
ッチー監督。一時は薬物依存で消えかかっていたロバート・ダウニー・Jr.。そ
んな復活組の２人がタッグを組んだ映画というのも面白いところかも。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（ハリウッドのアクションエンタメ映画らしく、誰でも楽しめるように作られ
ています。従来のホームズのイメージを捨てて観たほうがいいでしょう。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2010年4月3日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時15分の回
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