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シャッター アイランド（SHUTTER ISLAND）
（2009年 アメリカ）（上映時間2時間18分）
監督：マーティン・スコセッシ
出演：レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー、
ミシェル・ウィリアムズ、エミリー・モーティマー、パトリシア・クラークソ
ン、マックス・フォン・シドー、ジャッキー・アール・ヘイリー、イライア
ス・コティーズ
＊TOHOシネマズスカラ座ほかにて全国公開
ホームページ http://www.s-island.jp/
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＜ストーリー＞
ボストン沖の孤島「シャッター アイランド」には、精神を患った犯罪者を収容
する病院があった。1954年、そこでレイチェルという女性患者が姿を消す。事
件を調べるため、連邦保安官のテディ（レオナルド・ディカプリオ）は、相棒
チャック（マーク・ラファロ）と島を訪れる。２人は聞き込みを開始するが謎
は深まるばかりだった。一方、テディは最愛の妻ドロレスを殺した放火魔のレ
ディスがこの病院に収容されていると知り、その行方を探すのだが……。
＜レビュー＞
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巧みに伏線の張られたミステリー＋ホラー＋人間ドラマ
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マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の4作目。
舞台となるのは精神を患った犯罪者を収容する病院がある孤島。3人の子供を溺
死させたという女性患者が突然失踪し、捜査のために連邦保安官のテディとチ
ャックが島を訪問。しかし、彼らの前には不思議な人物が登場し、奇怪なこと
が次々に発生。テディは何か裏があると感じ始めて……。
上映前に「この映画には謎があります」「人物の視線などによく注意してご覧
ください」というような注意があります。いかにも驚愕の謎が秘められている
ように思えますが、実際はそれほどでもありませんでした。予想通りというか、
ああいう設定とストーリーなら、あのオチしかありませんよね。
したがって、あまり謎解きに固執しないで観るのが正解だと思います。
それでも緻密に張られた伏線など、ミステリーとしての面白さはかなりのもの。
後になって「ああそうだったのか！」と気づくところがたくさんあります。
さらに、ホラー映画としての魅力も。なにせ孤島の古びた病院が舞台。重症患
者を収容しているらしい怪しいC棟、恐ろしい手術をしているらしい灯台など、
不気味な場所を使ってゾクゾクするような恐怖感を生み出しています。時代が1
950年代ということもあって、ナチス、赤狩り、洗脳、ロボトミー手術など、当
時の世相も巧みに織り込みます。
それに拍車をかけるのが映像の素晴らしさ。主人公の回想や夢など、鮮烈で印
象深い映像が満載。なにやら古めかしい独特の空気感も漂います。
そして、謎が明らかになった後で、それまでに断片的に描かれていた主人公の
過去のトラウマが1つになって、なんともいえない悲しみが漂うのも大きな特徴。
ただの謎解きやホラーだけではなく、人間ドラマも堪能できます。
レオ様だけでなく、脇役に起用された渋い俳優たちの演技も見もの。ベン・キ
ングズレー、マックス・フォン・シドー、パトリシア・クラークソンなど、実
力派がクセのある人物を好演しています。
《ぽちの満足度》
★★★☆☆
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（ミステリーとホラーと人間ドラマが程よくブレンドされた映画。独特の世界
が展開。謎解きに期待しすぎずに観ましょう。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2010年4月10日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後4時00分の回
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