サウンド・オブ・サンダー(A SOUND OF THUNDER)


(2004年 アメリカ・ドイツ)(上映時間1時間42分)
監督:ピーター・ハイアムズ
出演:エドワード・バーンズ、キャサリン・マコーマック、ベン・キングズ
レー、ジェミマ・ルーパー、デヴィッド・オイェロウォ
*丸の内プラゼール、新宿ピカデリー、渋谷シネパレスほかにて全国公開
ホームページ http://www.sot-movie.jp/
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<ストーリー>
西暦2055年、シカゴのタイム・サファリ社では、6500万年前にタイムトラベルし
て恐竜狩りを楽しむツアーを主催していた。だが、ある時、ツアー客が何かを
過去から持ち帰ってしまったため、地球上の進化が大きく狂ってしまう。進化
の波が地球に押し寄せ、異常気象や巨大植物の繁殖、巨大生物の出現が相次ぐ。
人類滅亡まで残された時間はあとわずか。トラヴィス・ライヤー博士(エド
ワード・バーンズ)は、ソニア・ランド博士(キャサリン・マコーマック)と
ともに、必死で人類を救おうとするが……。

<レビュー>
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予想もしない展開の連続でツッコミどころ満載のSF映画
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いやぁ〜、笑った笑った。 (=⌒▽⌒=)
いや、別にコメディーじゃなくてマジなSFなんですけどね。唐突な展開の連
続で思わず笑ってしまうのですヨ。

2055年。人類はタイムトラベルを可能にしていた。そこで、大金持ち相手に、
タイムトラベルで太古の昔に飛び、恐竜狩りをするというビジネスを展開する
会社が出現。しかし、参加客が過去を変えてしまったことからさあ大変……。

恐竜ハンティングをすること自体、過去を変えてるだろうがッ!!! と思わ
ずツッコミを入れたくなってしまいます。まあ、一応、それにはもっともらし
い理由付けをしてるんですが。

でもって、過去が変えられたことで、現在の地球がムチャクチャになってしま
います。「進化の波」が押し寄せてくるのです。それによって起きる現象がこ
れまたツッコミどころ満載。

異常気象や巨大植物の繁殖あたりはまだマシなのですが、ゴキブリみたいな虫
の異常発生には思わず苦笑。さらに巨大生物の出現も笑えます。マントヒヒ
か? トカゲのバケモノか? なんだかわからん怪物が佃煮みたいにウジャウ
ジャ登場です。コワイというよりはおマヌケです。その後も、ツッコミがいの
ある唐突な展開の連続。

まあ、映像はそれなりに迫力があるんですけどね。『エンド・オブ・デイズ』
のピーター・ハイアムズ監督が、いつもと同じように自ら撮影監督を務めてい
て。バケモノとの戦いを中心に、あわや危機一髪のパニックシーンを次々に登
場させ、それなりに手に汗握るハラハラの展開を生み出しています。

でも、そんなにスゴイ緊張感はないですよ。スクリーンに目が釘付け! な〜
んてのとはかなり程遠い感じ。
最近のSFは荒唐無稽な中にもリアリティをつくり出して、それなりに説得力
を持たせる作品が多いけれど、この映画にはほとんど説得力がありません。こ
れって、ある意味、逆に貴重な映画かも。

エドワード・バーンズ、キャサリン・マコーマックは、まずまずの演技ですが、
注目は強欲な旅行会社社長役のベン・キングズレー。オスカーも受賞して素晴
らしい映画にたくさん出演しているのに、このテのアレレな映画にも相変わら
ず出続けています。「声がかかれば何でも出るのだ!」的な生き方は、かえっ
て潔いかも、その出まくりぶりはアメリカの橋爪功か!?

まあ、どうってことのないSFですが、職人らしいピーター・ハイアムズ監督
の手腕で、な〜んも考えずに観ればそれなりに楽しめる映画になっています。
他にやることがなければ、ヒマつぶしには十分かもしれません。ツッコミを入
れる楽しみもあるしネ! (^_―)

《ぽちのオススメ度》
★☆☆☆☆(+1/2★)
(リアルさはないし、唐突な展開ばかり目につくけれど、パニックシーンはま
あまあの出来。)
                             <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2006年3月28日(火)池袋シネマ・ロサにて。午後1時50分の回


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