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サブウェイ１２３ 激突（THE TAKING OF PELHAM 1 2 3）
（2009年 アメリカ）（上映時間1時間45分）
監督：トニー・スコット
出演：デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタ、ジョン・タトゥーロ、ル
イス・ガスマン、マイケル・リスポリ、ラモン・ロドリゲス、ジェームズ・ガ
ンドルフィーニ
＊TOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://www.sonypictures.jp/movies/thetakingofpelham123/
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＜ストーリー＞
ニューヨークの地下鉄ペラム123号が乗っ取られ、ライダー（ジョン・トラボル
タ）と名乗る男をリーダーとした犯人グループは乗客を人質に身代金1000万ド
ルを要求する。地下鉄運行指令室に勤務するガーバー（デンゼル・ワシント
ン）は、偶然犯人からの無線を受けたことから、交渉役を務めることになる。
警察のサポートのもと、粘り強く交渉を続けるガーバーだったが……。
＜レビュー＞
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２大スターの対決が見ものの地下鉄をめぐる犯罪サスペンス
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1974年に『サブウェイ・パニック』として映画化されたジョン・ゴーディのベ
ストセラーを、トニー・スコット監督が再映画化。
地下鉄を乗っ取って人質を取り、身代金を要求する男たち。偶然、その列車と
無線交信した指令室のスタッフが、主犯の男に目をつけられて交渉役を務める
はめに。
身代金支払いのタイムリミットは１時間。刻々と時間が過ぎる中で、犯人がぶ
ち切れたり、ハプニングが起こるなど様々な困難が主人公を襲います。いった
いどんな結末が待っているのかハラハラドキドキの展開です。
中心に描かれるのは、指令係のガーバーと主犯のライダーとの息詰まるやり取
り。なにせ演じるのはデンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタ。どちらも
見た目はいつもと少し違って、デンゼルはちょっと太目の中年オヤジ。一方、
トラボルタはこれまでよりややホッソリ目。とはいえ、理性的でユーモアたっ
ぷりに交渉するデンゼルに対して、冷酷非情なトラボルタというのはイメージ
どおり。２人の丁々発止のやり取りは見応え十分です。
トニー・スコット監督の映像も相変わらずサエまくっています。ほとんどの
シーンが、指令室と停車した列車の中なのに、緊迫感が途切れることはありま
せん。ただし、あまりにも映像に凝りすぎて、やりすぎの感も。意味もないの
にグルングルンとカメラを回したりするのはちょっとねぇ。兄貴のリドリー・
スコットじゃないんだから。
さて、いよいよ身代金が到着して、そこからは急展開。指令室を飛び出した
ガーバーとライダーがご対面！
まあ、そのへんまではいいのですが、そこからラストまでの展開は強引すぎ。
一介の鉄道マンがあんな行動に出るはずがないでしょう。何が何でもデンゼル
をヒーローにしたかったのか？
ガーバーの収賄の話も中途半端だし、彼の内面もよく描かれていません。犯人
のライダーも同様。犯行の背景に何か大きな秘密があるかと思わせて、結局そ
れほどでもなかったというところも拍子抜けでした。もっと２人の内面や背負
ったものを描けば、ハラハラ感に奥行きが加わったと思うのですが。
とにかく２大スターの存在感十分の演技を堪能する映画。それ以上でも、それ
以下でもありません。
≪ぽちの満足度≫
★★☆☆☆（＋１／２★）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（２大スターの息詰まる対決が見もの。そこに注目して難しいことは考えずに
観ましょう。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2009年9月5日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時の回
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