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特命係長 只野仁 最後の劇場版
（2008年 日本）（上映時間1時間55分）
監督：植田尚
出演：高橋克典、櫻井淳子、永井大、蛯原友里、田山涼成、秋山莉奈、西川史
子、長谷川初範、吹越満、デビット伊東、桑名正博、チェ・ホンマン、赤井英
和、三浦理恵子、梅宮辰夫
＊丸の内ピカデリー２ほかにて公開
ホームページ http://www.tadano-movie.com/
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＜ストーリー＞
大手広告代理店、電王堂の窓際係長、只野仁（高橋克典）には、社内外のトラ
ブルを秘密裏に解決する会長直属の特命係長というもう１つの顔があった。そ
んな彼が命じられたのは、電王堂が手掛けるビッグ・イベントのメインキャラ
クターを務めるグラビアアイドル、シルビア（秋山莉奈）の警護と身辺調査だ
った。彼女は以前から"暗黒王子"を名乗る謎の人物から脅迫を受けていたのだ。
只野は相棒の森脇（永井大）と調査を開始するのだが……。
＜レビュー＞
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バカバカしいけれど面白い。パワーアップした人気テレビシリーズ
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テレビ朝日系で、金曜の夜11時15分から何度か放送された人気シリーズ（たし
かスペシャルもあったっけ……）の劇場版。
ダメダメなサラリーマンが、会長の特命を受けて大変身。悪をバッタバッタと
やっつけるというお話。「バカバカしい〜〜」と思いつつも、アクション、オ
バカな笑い、そしてエロがほどよく混じったドラマで、ビール片手にな〜んも
考えずに見るにはピッタリのドラマなのでした。
それが劇場版になったわけですが、「劇場版だからスゴイ映画をつくるぞ〜
〜」などと意気込むこともなく、テレビと同じ世界を構築したのが大成功。設
定やストーリー展開はテレビの時と同じ。エッチなベッドシーン（といっても、
笑いに走っているからイヤらしくはありません）なども含めたお約束シーンも
そのまま登場。主要キャストも一緒（エビちゃんも大活躍〜〜！）です。
そのうえで、映像を映画的にしたり、舞台を東京―大阪―福岡と移動させたり、
脇役にまで有名俳優を使ったりと、パワーアップさせたのがこの映画。
人気グラビアアイドルの身辺に危険が迫ったのをきっかけに、様々な事件が起
きて、その背後にいた悪いヤツを主人公がやっつけるというストーリー。
やっぱり魅力は、ダメダメ係長只野仁の変身ぶり。誰にでもあるヒーロー願望
を満たし、勧善懲悪で締めくくるという不滅の王道パターン。そして、Ｋ1ファ
イターのチェ・ホンマンなども登場してアクションもパワーアップ。オバカ度
もかなり過激です。途中ではシンミリするドラマも盛り込んでいるし、もちろ
んエッチな要素も忘れません。観客の期待を理解したつくり手が、それを裏切
らない見事な職人技を披露しています。
キーになる役者に、長谷川初範、吹越満、赤井英和といった、派手ではないけ
れど存在感のある役者を起用しているのもウレシイところ。
まあ欠点といえば、お客様にサービスしすぎて、いろんな要素がゴタゴタと詰
め込まれすぎていることでしょうか。
ラスト近くの飛行機のシーンも不要だと思ったのですが、その後にとんでもな
いオバカなシーン（空中かよ！）が用意されていたので、ついつい笑ってしま
いました。
高橋克典はまさに当たり役ですね。ダメダメからヒーローへの変身ぶりが板に
ついてます。相当にトレーニングしたと思える肉体も見事。
その他のいつものキャストは安心して観ていられるのですが、目立つのはゲス
ト出演の西川史子センセイ。けっして巧いとは言えないけれど、堂々たる演技
でベッドシーンまで披露してるんですから。あんた女医じゃなかったのか？
というわけで、テレビシリーズと同様に、ビール片手にな〜んも考えずに観る
にはピッタリの映画。チープな感じがたまりません。
《ぽちの満足度》
★★★☆☆
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（ツボを押さえたエンタメ映画。テレビシリーズの魅力をそのままパワーアッ
プ。テレビを知っているとよけいに楽しめます。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2008年12月6日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後12時45分の回
[「と」のページ] |
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