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罪とか罰とか
（2008年 日本）（上映時間1時間50分）
監督： ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演：成海璃子、永山絢斗、段田安則、犬山イヌコ、山崎一、奥菜恵、大倉孝
二、安藤サクラ、市川由衣、徳井優、六角精児、緋田康人、入江雅人、田中要
次、串田和美
＊シネマライズ、テアトル新宿ほかにて順次全国公開
ホームページ http://www.tsumi-batsu.com/
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＜ストーリー＞
売れないグラビアアイドルの円城寺アヤメ（成海璃子）は、ある日、コンビニ
で自分の載ったグラビア雑誌を万引きしてしまう。埋め合わせとして一日警察
署長をすることになるが、簡単に終わると思いきや、署員たちは本気でアヤメ
に指示を仰ぐ。そんな中、コンビニ強盗が発生し……。
＜レビュー＞
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爆笑ではなくユル〜イ笑いが満載の成海璃子主演のコメディ
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グラビアアイドル役、というので成海璃子の水着姿を期待する男性ファンがい
そうですが、残念でした。水着になるのは、安藤サクラ扮するライバルの耳川
モモのみですので（笑）。
それはともかくこの映画、かなり笑えるコメディ映画です。ただし、爆笑でき
るところはそれほどありません。それよりもオフビートなユル〜イ笑いの連続
です。
冒頭に描かれるのは、中年サラリーマンの朝の風景。「え？ これってグラビ
アアイドルの話じゃなくてオッサンの話？」と思いきや、まもなくこの男性は
死んでしまい、さらにそこには別の死体が……。
その後もコンビニ強盗を計画するヘンな男女３人組など、ワケのわからない
人々が次々に登場する不思議な展開。
しかも、ダメダメなグラビアアイドルの主人公がようやく登場したと思ったら、
待っていたのは悲劇。それをきっかけに万引き犯になってしまい、さらに、警
察の一日署長に。一日署長とくれば普通はお飾りなのに、本当の署長を務めさ
せられるという人を食ったお話。
なにやらお化け屋敷のような警察署内。殺人鬼の顔を持つ主人公の元カレの刑
事。何もかもが現実離れした設定ですが、これがけっこう笑えるんです。
強盗計画中の男女が異様にスタンガンにこだわったり、コンビニ店員の苗字が
変わったなんてどーでもいい話とか、細かなディテールに食らいつくユル〜イ
笑いに思わずクスクス。セリフもテンポがよくて、バツグンに面白いです。
後半になると主人公が動き出して、彼女の成長物語的な面が出てきます。とは
いっても、それほど大したドラマではありません。
監督・脚本は演劇畑のケラリーノ・サンドロヴィッチ。前作『グミ・チョコ
レート・パイン』は青春ものということもあって、それなりに胸に響くものが
ありましたが、今回はドラマ的な魅力よりも、ひたすら笑う映画という感じ。
最初はバラバラだったいくつかの話が、だんだん一つにまとまっていくあたり
もなかなか楽しめます。
主役の成海璃子に加え、犬山イヌコや段田安則、奥菜恵、大倉孝二などがいい
味を出しています。佐藤江梨子、高橋ひとみ、麻生久美子らが、チラッと脇役
で出てくるのも楽しいところ（特にトラックの助手席の麻生が笑えます）。
《ぽちの満足度》
★★★☆☆
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
（くだらないけれど、かなり笑えます。爆笑ではなくユル〜イ笑いが好きな方
にはオススメ。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2009年3月1日（日）テアトル新宿にて。午後4時20分の回
〔「つ」のページ] |
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