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ＵＤＯＮ
（2006年 日本）（上映時間２時間14分）
監督：本広克行
出演：ユースケ・サンタマリア、小西真奈美、トータス松本、鈴木京香、升毅、
片桐仁、要潤、小日向文世、木場勝己、江守徹、二宮さよ子
＊日劇ＰＬＥＸ、渋東シネタワーほかにて全国公開
ホームページ http://www.udon.vc/movie/
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＜ストーリー＞
ニューヨークでコメディアンを目指していた松井香助（ユースケ・サンタマリ
ア）は、夢半ばで挫折し、借金を背負って香川県の実家に帰郷するが、うどん
職人の父は冷たい態度だった。親友の紹介で地元のタウン誌で働き始めた香助
は、編集部員の宮川恭子（小西真奈美）たちと、地元の名物讃岐うどんをテー
マにしたコラムを開始する。すると、これが大反響を呼び、ついには日本中を
巻き込む一大うどんブームへと発展していくのだが……。
＜レビュー＞
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観たら讃岐うどんが食べたくなる！ エンタメ要素ギュウギュウ詰めの映画
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この映画とタイアップしたマルちゃんの讃岐風カップうどんは美味かった〜。
麺といい、ダシといい、いつもの赤いキツネより数段上でした。それと映画の
評価とはまったく別の話ですが……。
実家を飛び出し、ニューヨークでスタンダップコメディアンを目指していた主
人公が挫折して帰郷。ふとしたことで知り合ったタウン誌の編集部の連中と
「麺通団」なるものをつくって、地元の讃岐うどんを食いまくり、それを連載
したところ大反響。ついに全国的うどんブームが到来！！！ ＼（＾▽＾）／
そんなブームの顛末をおもしろおかしく描いたのが前半。「踊る大捜査線」シ
リーズの本広克行監督は、本筋とはあまり関係のない小ネタの連発で爆笑させ
ます。しょーもないオバカなネタばっかりなんですけどね。スタートからまも
なく、主人公とヒロインが出会う熊出没劇なんて、あまりにバカバカしくて笑
っちゃいます。
マニアックなネタが多いのも、いかにもこの監督らしいところ。主人公の亡く
なった母親として、仏壇に笠置シズ子（昔の歌手）の写真が置かれているとこ
ろなんて、ご高齢の観客は思わずニコッ、一方で若い方はサッパリでしょう。
本広監督の作品『サマータイムマシーン・ブルース』の連中が、そのまんま集
団で登場しているのも、これまたマニアック。ほとんどの観客は気づかないの
では？ おお！ というような人がチョイ役で登場しているのも楽しいところ
です。
そうした笑いとともに、画面分割など細かなテクも繰り出しつつ、テンポよく
描いていきます。ブームというもののアホらしさやむなしさも、適度に織り込
まれています。
しかし、主人公の人間ドラマとしては弱すぎぃ〜。だいたい主人公がユース
ケ・サンタマリアだから、傷心のはずの主人公が元気モリモリなんだもん。
後半になると、うどんブームが去った中で父親が亡くなり、その味を再現する
ために奮闘する主人公の人間ドラマが、けっこうマジメに展開されます。あり
がちなドラマとはいえ、うどんをめぐる細かな話がおもしろいし、父親役の木
場勝己、姉役の鈴木京香、義兄役の小日向文世などの味のある演技もあって、
それなりに良いドラマになっています。
それに小西真奈美の笑顔は、やっぱりオッサン殺しだよなぁ〜。
しかし、エンドロールでの「キャプテンうどん」ネタはいらんだろう〜！
もしも、あれをやるんなら本編でもっと伏線を張らなきゃ。おちゃらけたアク
ション劇なんか展開するんじゃなくて、マジメに描かなくちゃダメでしょう。
使い方が中途半端だよねぇ〜。 ┐（￣ヘ￣）┌
結局のところうどんブームという地味なネタをエンターティメントにするため
に、あれやこれやとギチギチに詰め込んだ結果、とても窮屈で、全体のバラン
スが悪くなってしまった感じです。前半のギャグを中心に楽しいのは楽しいけ
れど、あんまり心に残るものはないんじゃないかなぁ〜。
唯一心に残るものがあるとしたら、「観たら絶対に讃岐うどんが食べたくな
る！！！」ってことでしょうか。この映画で最も魅力的なのは讃岐うどん。主
人公は相変わらず一本調子のユースケ・サンタマリアではなく、多彩な表情を
見せてくれるうどんかもしれません。
《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆（＋1／2★）
（心に残るものはないけれど、ギャグ満載で楽しく観られるので時間つぶし程
度にはなるはず。帰りはやっぱりうどん屋へＧＯ？）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2006年9月2日（土）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後4時30分の回
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