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わが家の犬は世界一（CALA, MY DOG!）
（2002年 中国）（上映時間１時間40分）
監督：ルー・シュエチャン
出演：グォ・ヨウ、ディン・ジャーリー、シア・ユイ、リー・ビン、リー・チ
ンチン
＊ＤＶＤ発売・販売キングレコード
ホームページ http://www.zaziefilms.com/wagayano-inu/
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＜ストーリー＞
犬の飼育が厳しく制限されている中国の北京。飼い犬はすべて当局への登録が
義務づけられていたが、登録には5000元という一般庶民には払えない高額が必
要だった。妻のユイランと高校生になる息子リアンとともに暮らすラオは、愛
犬のカーラを溺愛していた。ところが、ある夜、カーラと散歩に出たユイラン
は、無登録で飼育していることが当局に見つかり、カーラを連れ去られてしま
う。取り戻すには高額の登録料を払わねばならないのだが……。
＜レビュー＞
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愛犬をめぐって中国の平凡な家族が繰り広げる人間ドラマ
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中国じゃ、犬を飼うのは大変みたいです。高額な登録料が必要で、登録してな
いと没収です。没収って、モノじゃないんだからサ。
そんな規則のおかげで、カワイイ愛犬を取り上げられた一家が、何とかして愛
犬を取り戻すために奔走する、コメディータッチも織り交ぜた人間ドラマです。
うだつの上がらない父親、彼に不満を持つ妻、父に反抗する息子。ホント、ど
こにでもある庶民の家庭なんです。それぞれに不満とか、悩みとかを抱えなが
らも、どうにかこうにか暮らしている一家。ところが、大切な愛犬をめぐる大
騒動によって、それまで表に出ていなかった感情がドンドン噴出してしまいま
す。その三者の心理が生き生きと描かれます。
監督は中国第六世代を代表する一人ルー・シュエチャン。主演は「活きる」の
グォ・ヨウ。
庶民の生活がリアルに描かれているし、人情味あふれる話でほのぼのできるの
ですが、ドラマとしての深みにはやや欠ける感じ。全体に雑なところも見受け
られます。ラストもいきなり終わっちゃうし。
これまでインディーズ映画を撮ってきた監督だからというわけではないでしょ
うけど、完成度という点ではイマイチです。
でも、お犬様をめぐる家族のドラマとしてまあまあの出来かな。中国の庶民生
活やお犬様事情もよくわかるので、そのあたりに興味のある方はどうぞ。
それにしても、お金持ちじゃないと犬を飼えない中国は問題だよな。でも、十
分に世話をする余裕もないのに無責任に飼うよりはマシか。うーん、難しいと
ころ。
《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆
（完成度は低いけれど、ほのぼのしたヒューマン・コメディでまあまあの映画。）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2006年４月 自宅でＤＶＤ鑑賞
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