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ウルフマン（THE WOLFMAN）
（2010年 アメリカ）（上映時間1時間42分）
監督：ジョー・ジョンストン
出演：ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンス、エミリー・ブラント、
ヒューゴ・ウィービング、ジェラルディン・チャップリン
＊TOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://wolfman-movie.jp/
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＜ストーリー＞
19世紀末のイギリス。人気俳優のローレンス（ベニチオ・デル・トロ）は、兄
の行方不明の知らせを受けて、父（アンソニー・ホプキンス）のいる故郷へ戻
る。だが到着早々、切り裂かれた兄の死体が発見される。犯人捜索に乗り出す
ローレンスだったが、謎のオオカミ男に襲撃され、自らも満月の夜になるとオ
オカミ男に変身してしまう……。
＜レビュー＞
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デル・トロＶＳホプキンスの演技が見どころのオオカミ男映画
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ドラキュラ映画は最近多いけれど、オオカミ男の映画はあまりないのでは？ 1
941年製作の古典ホラーのリメイクだそうです。
舞台は19世紀のイギリス。兄が行方不明になったという知らせで故郷へ戻る俳
優のローレンス。兄は惨殺死体で発見され、その真相を探るうちに、ローレン
スはオオカミ男に襲われて、自らも満月の夜になるとオオカミ男に……。
基本はアクション・ホラーです。人間を襲うオオカミ男。それを追う人間たち。
そんな場面を中心にスリリングなシーンが展開します。
主人公がオオカミ男に変身したり、人間を襲って内臓をエグるところなどは、
Ｂ級スプラッターホラーのような雰囲気さえ漂います。
しかし、それでも下世話な映画にならないのは、やっぱりベニチオ・デル・ト
ロ、アンソニー・ホプキンスという２人の演技派俳優の共演によるもの。オオ
カミ男になってしまった男の葛藤を演じるデル・トロ、そして狂気に走る父親
を演じるホプキンス。両者の対決は見応え十分。
映像も凝っています。モノトーンのいかにも怪しげな故郷の風景、雲の中から
現れる満月、主人公の妄想の世界など、独特の色彩感覚に満ちた映像が物語に
奥行きを与えています。
クライマックスはオオカミ男ＶＳオオカミ男の壮絶な戦い。兄の婚約者で主人
公が思いを寄せる女性が重要な役どころを演じる、余韻のあるエンディングへ
と続きます。
オオカミ男に変身する主人公を通して、人間の隠れた一面を感じ取ることも可
能ですが、あんまり難しいことを考えずに、エンターティメントとして楽しむ
のが正解でしょう。そういう意味で、なかなか見応えのある映画です。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（デル・トロとホプキンス、２人の演技は見応え十分。難しいことを考えずに
気楽に観るのが正解。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2010年4月29日（木）池袋シネマ・サンシャインにて。午後4時40分の回
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