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陽気なギャングが地球を回す
（2006年 日本）（上映時間１時間32分）
監督：前田哲
出演：大沢たかお、鈴木京香、松田翔太、佐藤浩市、大倉孝二、加藤ローサ、
三浦知紘、中山祐一朗、古田新太、大杉漣、篠井英介、松尾スズキ、木下ほう
か、光石研
ホームページ http://www.yo-gang.com/
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＜ストーリー＞
銀行で爆弾騒動に遭遇した成瀬（大沢たかお）、雪子（鈴木京香）、久遠（松
田翔太）、響野（佐藤浩市）という4人の男女は、銀行強盗チームを結成し、抜
群のコンビネーションで現金を奪取する。だが、何者かによって肝心の現金を
奪われてしまう。実はその裏には、雪子の元夫である地道（大倉孝二）の存在
があったのだが……。
＜レビュー＞
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スタイリッシュで笑える犯罪映画。毒にも薬にもなりませんが……
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人気若手ミステリー作家・伊坂幸太郎の同名ベストセラーを映画化した犯罪映
画。監督は『パコダテ人』の前田哲。ユニークな能力を発揮して、銀行強盗を
成功させる４人組の強盗チームの前に謎の敵が出現、強奪した金をめぐって頭
脳戦が展開する……というお話。
犯罪映画といっても、シリアスなお話ではありません。全編がユーモアに満ち
たコメディータッチの笑える映画。しかも、スタイリッシュな雰囲気がとても
よい。こういう映画は日本映画には珍しい存在かもしれません。
登場人物のキャラクターが際立っているのも良いところ。
他人の嘘を確実に見破ってしまう成瀬、正確な時を刻む体内時計を持つ雪子、
スリの天才の久遠、ヘ理屈で人を煙にまく演説の達人の響野。
彼らがそれぞれの個性を発揮して、見事なコラボで犯罪を行うシーンは、なか
なか見応えがあります。
彼らと敵とのバトルは、ありがちな構図だし、おおむね予想のつく展開ではあ
るのですが、テンポの良い描写でけっこう楽しませてくれます。
とはいえ、人間ドラマなんてな〜んもないし、強引な展開も目立ちます。あり
えねぇことの連続なのはしょうがないとしても、それを感じさせない魅力があ
るかといえば疑問。
まあ、毒にも薬にもなりませんが、荒唐無稽なマンガだと思って観れば、ソコ
ソコ楽しいかもしれません。映画館で観るほどではないにしても、自宅でヒマ
つぶしする程度なら……。
ポテチでも食べながら、人を食ったネタなんぞを楽しんでください。ゾウを冷
蔵庫に入れる３条件ってわかりますか？
《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆
（キャストも豪華だし、レンタルＤＶＤでヒマつぶしするぐらいならモトはと
れるかも）
＜ぽち＞
〔鑑賞データ〕
2007年3月17日（土）ＤＶＤにて
[「よ」のページ] |
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