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ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲
（2010年 日本）（上映時間1時間46分）
監督：三池崇史
出演：哀川翔、仲里依紗、阿部力、井上正大、田中直樹、ガダルカナル・タカ、
スザンヌ、永野芽郁、中野英雄、水樹奈々、前田健、六平直政、木下ほうか、
マメ山田、波岡一喜、生瀬勝久
＊丸の内TOEIほかにて全国公開
ホームページ http://www.zeb2.jp/
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＜ストーリー＞
2025年、"ゼブラシティ"となった東京では、新都知事によって朝夕の5分間だけ
無法地帯と化すゼブラタイムが導入されていた。ある日、ゼブラタイム中に路
上で目覚めた市川新市（哀川翔）は、警官に拳銃で撃たれてしまう。かつての
教え子がリーダーを務める抵抗組織"白馬の家"に助けられた市川だが、15年間
の記憶を失っていた。一方、スーパーアイドル"ゼブラクイーン"として活躍す
る都知事の娘ユイ（仲里依紗）は、密かに世界征服を企んでいた。
＜レビュー＞
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唯一無二のオバカさ。ゼブラクイーンのハジケっぷりに唖然
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哀川翔主演による『ゼブラーマン』の続編。前作は観ていませんが、それでも
十分に楽しめる映画でした。
2010年に地球にエイリアンが侵入。サエない小学教師の市川がゼブラーマンに
変身して、地球を救うというのが前作のお話。
それから15年後の地球では、東京がゼブラシティとなり、新都知事が朝夕5分間、
権力者は何をやってもいいというゼブラタイムを導入。突然、路上で目覚めた
市川も警察に撃たれてしまいます。かつての教え子がリーダーを務める抵抗組
織に助けられたものの、記憶を失い、自分がゼブラーマンだったことも思い出
せない市川。
一方、都知事の娘のユイは人気アイドルのゼブラクイーンとして活躍。そして、
その裏では地球征服をもくろむのでした。
というわけで、形はアクション・ヒーローものの映画ですが、なんせ三池崇史
監督＋宮藤官九郎脚本のコンビですからね。普通のアクション・ヒーローもの
とは大違い。そこに展開するのは、アホな笑いに満ちたハチャメチャな世界。
よくもこんなくだらないことを考えるものだと関心するばかり。徹頭徹尾ハジ
ケまくっています。
その中でも一番ハジケているのが、ゼブラクイーン役の仲里依紗。オープニン
グの歌い踊るシーンからエロエロ・モード全開。話が進むにつれてますますエ
ロくなって、どんどんぶっ壊れていきます。本当にそこまでやっていいのか？
いったいなぜこんな役を？ 何が彼女をそうさせた？ と思ってしまうほどの
怪演。この映画の主役は、彼女といっても過言ではありません。
前半はこのゼブラクイーンと、市川が変身した白ゼブラとの対決が物語の軸。
しかし、実はゼブラクイーンは、市川を善悪に分離した悪の部分。
やがて、ある少女の体内に侵入していたエイリアンが暴走し、それを倒すため
に善悪が「合体」。「合体」のために布団を敷いて、合体後に「ストップ！エ
イズ」って……。あきれるのを通り越して拍手喝采。ここまでアホな映画はめ
ったにありません。
その後のバトルもおフザケの極致。ラストの決め台詞は「白黒つかねえから、
丸く収めてみました」。こういうオバカを、CGを駆使して大マジメにやる製作
者たちは、天然記念物並みの貴重な存在。唯一無二の世界がここにはあります。
こういう世界が好きな人にはたまらない映画でしょう。間違っても本格的なア
クション・ヒーローものと思って、小さいお子様と観に行ったりしないように
ね（笑）。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（オバカなのにもほどがある。ここまでハジケられたら、もはや何も言えませ
ん……。この手の映画がお好きな方はどうぞ。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2010年5月1日（土）新宿バルト9にて。午後4時の回
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