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ゾンビランド（ZOMBIELAND）
（2009年 アメリカ）（上映時間1時間28分）
監督：ルーベン・フライシャー
出演：ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、ア
ビゲイル・ブレスリン、アンバー・ハード、ビル・マーレイ
＊ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。順次全国公開
ホームページ http://www.zombieland.jp/
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＜ストーリー＞
新型ウイルスの感染により、ほとんどの人類が人喰いゾンビとなってしまった
世界。引きこもりの青年コロンバス（ジェシー・アイゼンバーグ）は、生き残
るための32のルールを実践して生き延びていた。やがて彼は、ゾンビ狩りを楽
しむワイルドな男タラハシー（ウディ・ハレルソン）、美人詐欺師姉妹のウィ
チタ（エマ・ストーン）とリトルロック（アビゲイル・ブレスリン）と出会い、
ゾンビがいないと噂される土地まで旅を続けるのだが……。
＜レビュー＞
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ギャグやパロディー満載。愉快で痛快なゾンビ映画
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ゾンビ映画、とくれば怖〜いホラー映画を思い浮かべますが、この映画の怖さ
はそれほどでもありません（ゾンビはリアルだし、血だらけで人間を喰らうエ
グいシーンなどもありますが）。
それよりも、ロードムービー、アクション、ラブストーリー、コメディーなど
様々なジャンルの「いいとこ取り」をしているのが特徴の映画。誰もが楽しめ
るエンターティメント・ムービーに仕上がっています。
ドラマは主人公の引きこもり青年の独白で進行。ウイルス感染が原因で人喰い
ゾンビだらけになった世界。彼らに襲われないように自ら決めた32のルール
（有酸素運動をするとか、銃は必ず二度撃ちするとか、シートベルトは必ずつ
けるとか……）を実践して、どうにか生き延びた彼は、両親の住む町へ行こう
とします。
そんな彼が知り合うのがゾンビ狩りに燃えるワイルドな男。乱暴なくせに、な
ぜかお菓子のトゥインキーが大好きで、必死で探しまくります。
さらに、そこに加わるのが美人姉妹。それも、とんでもなく狡猾な手口を使う
詐欺師の2人です。
この4人がゾンビを退治しながら旅をします。全体の構成はホラー＋ロードムー
ビーですが、コメディー的な味付けが魅力。ナンセンスギャグや映画のパロデ
ィーなど笑える要素が満載です。
なかでも笑えるのが4人がロスに行って、ハリウッドスターの家に行くところ。
そのハリウッドスタートとは、ご存知ビル・マーレー。なんと本人がゾンビも
どきのメイクで現れて、4人とともにゴーストバスターズごっこに興じます。愉
快なのにもほどがあります。なんという遊び心！！！
その後も、旅を続ける4人。ワイルド男が背負った悲しい過去が描かれたり、主
人公の青年と詐欺師姉妹の姉とのロマンス（あと一歩で邪魔が入る定番の展
開）なども登場。
クライマックスは、姉妹が行きたがった遊園地でのアクション。無邪気に遊ぶ
姉妹をめがけて大量のゾンビが集結。そこに青年とワイルド男も助っ人に。遊
園地のアトラクションを使ったゾンビとのバトルや、マンガのような乱れ撃ち
のガンアクションがスリリングかつ爽快です。
キャストも豪華版。主人公の引きこもり青年は『イカとクジラ』のジェシー・
アイゼンバーグ、ワイルド男を演じるのは『ナチュラル・ボーン・キラーズ』
のウディ・ハレルソン。さらに、詐欺師姉妹の妹には『リトル・ミス・サンシ
ャイン』の天才子役アビゲイル・ブレスリン。「なんでこんな人たちがゾンビ
映画に？」と思うほどのキャストです。
B級ホラーになりそうなゾンビものに、コメディーをはじめ様々なエンタメ性を
詰め込んで、誰もが楽しい気分で映画館を後にできる作品です。全米で大ヒッ
トしたのもうなずけます。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（ゾンビ映画のイメージを覆す愉快で、痛快な映画。幅広い観客が気楽に楽し
めそうです。）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2010年5月10日（月）ショウゲイト試写室にて。
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