|
カウボーイ＆エイリアン（COWBOYS & ALIENS）
（2011年 アメリカ）（上映時間1時間28分）
監督：ジョン・ファブロー
出演：ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、オリヴィア・ワイルド、サ
ム・ロックウェル、アダム・ビーチ、ポール・ダノ、ノア・リンガー、アビゲ
イル・スペンサー
＊丸の内ピカデリーほかにて全国公開
ホームページ http://www.cowboy-alien.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
＜ストーリー＞
1873年のアリゾナ。荒野で目を覚ました一人の男（ダニエル・クレイグ）。記
憶を失くし、左腕に奇妙な腕輪をはめられた彼は、ダラーハイド大佐（ハリソ
ン・フォード）が牛耳る町にたどり着き、お尋ね者のジェイク・ロネガンとし
て捕まってしまう。ところが、彼が護送されようとしていた時に、未知の飛行
物体が襲来し、建物を破壊し人々を連れ去っていく。町の男たちはジェイクと
協力し、連れ去られた住人を救い出すべく、未知なる敵の行方を追い始めるの
だが……。
＜レビュー＞
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ジェームズ・ボンドとインディ・ジョーンズが共闘するエイリアン映画
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宇宙から襲来してきたエイリアンが、街を破壊し人々を宇宙船にさらってしま
う。残された人々は、さらわれた人たちを奪還するために、力を合わせて立ち
上がる……。
そんなありがちなエイリアンもののSFアクションに、西部劇をミックスさせた
ことによって、飛びっきりユニークな映画になったのがこの作品。
主人公は、記憶を失くした男。たどり着いた町でトラブルに巻き込まれるが、
その時、謎のエイリアンが町を襲撃し、人々をさらう。主人公は町の実力者の
大佐たちとともに、人々を救出するためにエイリアンの後を追う……。
描き方はごくまっとうなSFアクション＆西部劇。主人公達がエイリアンを追う
途中では、元ワル仲間やアメリカ先住民と遭遇。すったもんだで集合離散を繰
り返しつつ、エイリアンの後を追っていきます。
もちろん、その間も何度かエイリアンの襲撃を受け、犠牲者も出ます。エイリ
アンＶＳカウボーイのバトルは迫力満点。バトルといっても、カウボーイの武
器は銃や火薬ぐらいなので、かなり非力。しかし、主人公がはめられた謎の腕
輪が強力な武器になります。
描き方はまっとうですが、自然にB級テイストが漂うのがこの映画の大きな魅力。
なんたって、西部の荒野をエイリアンが大暴れする映像がユニークすぎます。
エイリアンに加え、彼らの乗り物や宇宙船などの造型も完全にB級テイスト。旅
の途中で、いきなり「私は異星人」宣言が飛び出したり、主人公の記憶が先住
民の謎の秘儀によって突然よみがえるなど、突っ込みどころも満載です。
ただし、B級映画らしいハジケ方がイマイチ足りないのが残念。特にもっと笑い
どころがあれば良かったのですが……。
クライマックスは、クラシックな雰囲気の宇宙船を舞台にした、カウボーイと
エイリアンとの決戦。そこで大活躍するのが、ダニエル・クレイグ演じる主人
公と、ハリソン・フォード演じる町の実力者の大佐。そうです！ジェームズ・
ボンドとインディ・ジョーンズの大活躍です！！！
『未知との遭遇』など、過去のSF映画を思い起こさせる場面もあり、さらに大
爆破シーンなど迫力のアクションも飛び出します。
製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ、監督は『アイアンマン』シリーズ
のジョン・ファブロー。
ということで、B級映画的な側面から見れば物足りなさはありますが、普通のSF
アクションとして見ればそれなりに楽しめます。エンタメ映画としてはまずま
ずでは？
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2011年10月22日（土）池袋シネマ・ロサにて。午後3時20分の回
[「か」のページ] |