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モンスターズ／地球外生命体（MONSTERS）
（2010年 イギリス）（上映時間1時間34分）
監督・脚本：ギャレス・エドワーズ
出演：スクート・マクネイリー、ホイットニー・エイブル
＊シアターN渋谷ほかにて公開
ホームページ http://www.monsters-movie.com/
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＜ストーリー＞
2009年、NASAの探査機が地球外生命体の存在を示すサンプルの採取に成功する
が、帰還を目前にメキシコ上空で大破。地球外生命体の増殖が始まり、メキシ
コの北半分が危険地帯として隔離される。それから6年後、アメリカ軍とメキシ
コ軍による封じ込め作戦が展開される中、現地を取材中の新聞社のカメラマン、
コールダー（スクート・マクネイリー）は、メキシコに足止めされている社長
令嬢サマンサ（ホイットニー・エイブル）をアメリカまで送り届けるように本
社から命令される。安全なフェリーを利用して帰るはずだった２人だが、トラ
ブルから危険な陸路での旅を余儀なくされ……。
＜レビュー＞
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エイリアン増殖中！センス抜群の低予算ＳＦ映画
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エイリアンもののSF映画。なんと製作費たった130万円で撮られたそうですが、
とてもそんなふうには見えません。
近未来、アクシデントから地球外生命体がメキシコの北半分で増殖してしまう。
アメリカ軍とメキシコ軍はモンスター封じ込め作戦を展開。そんな中、新聞社
のカメラマンと社長令嬢がアメリカまで帰るために、陸路で危険地帯を通って
旅をするはめになる……。
２人の旅を通してミンスターの恐怖をドキュメンタリータッチで描き出します。
目を引くのは映像の見事さ。メキシコでのロケ映像に加え、ＶＦＸを駆使しつ
つ、破壊されたビル、モンスターが潜む密林など、リアルな風景を映し出しま
す。ヘリコプターやジープなども低予算とは思えない本格的なもの。
モンスターの姿は途中までほとんど登場しません。その代わり、彼らの不気味
な咆哮、暗闇の中で動く怪しい光、木に生みつけられた幼虫（？）などを見せ
ながら、モンスターの恐怖を煽っていきます。
特に衝撃的なのが、ある一家がモンスターに襲われるシーン。暗闇の中で、チ
ラリチラリとだけ見える凄惨な光景。そして、聞こえてくるおぞましい音。恐
怖がどんどん募っていきます。
アメリカがモンスターの侵入を防止するために構築した高い壁の前で、カメラ
マンの男に「外から見えるアメリカは違う」と言わしめるあたり、ちょっと社
会風刺的な色も出したりして……。
危険な目にあいながらも、どうにかアメリカ領に入った２人。ところが、そこ
はなぜか無人。はたして何が起きたのか。そしてついに全貌を現すモンス
ター！
ラストの２人のロマンスはややお手軽ながら、その直前の出来事が伏線になっ
ているので、それほど違和感なく観てしまいました。
モンスターの大暴れを期待すると完全に裏切られます。しかし、リアルな映像
や効果音などを巧みに使い、モンスターの恐怖をあぶり出す演出は見応え十分。
ギャレス・エドワーズ監督のセンスの良さが光ります。
聞けば、エドワーズ監督はこのデビュー作で注目され、新しいハリウッド版『G
OZILLA』の監督に起用されたとか。そういう意味でも一見の価値があります。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき（ぽち））
2011年7月23日（土）シアターN渋谷にて。午後3時の回
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