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サラリーマンＮＥＯ 劇場版（笑）
（2011年 日本）（上映時間1時間48分）
監督：吉田照幸
出演：小池徹平、生瀬勝久、田口浩正、中越典子、入江雅人、堀内敬子、マ
ギー、山西惇、 田中要次、八十田勇一、池田鉄洋、中山祐一朗、中村靖日、野
間口徹、深水元基、原史奈、奥田恵梨華、金子さやか、中田有紀、コンドルズ、
瀬戸カトリーヌ、冨士眞奈美、伊東四朗、大杉漣、篠田麻里子、郷ひろみ、麻
生祐未、宮崎美子、平泉成、沢村一樹
＊新宿ピカデリーほかにて全国公開
ホームページ http://www.neo-movie.com/
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＜ストーリー＞
業界５位のＮＥＯビールに入社した新城（小池徹平）。熱狂的阪神ファンの中
西課長（生瀬勝久）をはじめ型破りな上司や先輩、同僚に振り回されて、営業
成績も上がらず転職を考え始める。そんな矢先、根尾社長（伊東四朗）が業界
１位の大黒ビール社長にゴルフコンペで負けた腹いせに、シェア１位を目指す
と宣言。全社員に新商品のアイデア提出が命じられる。ところが、なんと新城
がその場しのぎに口にした企画がなぜか通ってしまい……。
＜レビュー＞
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人気コント番組がまさかの映画化。傑作コントが満載の快作
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知る人ぞ知るNHKテレビの異色コント番組の映画化。タイトルに「（笑）」とつ
けるあたりにも現れているように、遊び心がタップリの楽しい映画です。
なにしろ冒頭の「ネオ・エクスプレス」というニュース番組風コントで、今回
の映画化自体を無謀だと自ら言い切ってしまうのですから。
そして始まる本編。さすがにコントだけで構成するわけにもいかず、ドラマ仕
立てになっています。業界５位の弱小ビールメーカーを舞台に、超個性的な社
員たちによる新商品開発のドラマを通して、この会社に入社した主人公の挫折
と成長を描きます。
そもそもテレビ版の「サラリーマンＮＥＯ」は、生瀬勝久はじめ本格派の実力
俳優たちがコントを演じるのが大きな魅力。その人たちにドラマを演じさせる
のだから、違和感などナシ。持ち味が存分に発揮されています。しかも、どの
役者にも必ず一度は見せ場を用意するという心憎い配慮がうれしいところ。
ドラマを通して、世の中のサラリーマンたちへの応援メッセージも伝わってき
ます。
そして、もちろんドラマの中にはコントがテンコ盛り。テレビ版でおなじみの
爆笑コントの数々。スケバン欧愛留、白石夫妻、大いなる新人、サラリーマン
の王国etc.…。何度見ても面白いコントばかりで、テレビ版のファンにはたま
りません。
課長を熱狂的な阪神ファンという設定にして、それを生かした笑いを生み出す
など（福本の解説が笑えます）、新ネタも充実。特に沢村一樹がジャングルで
貴重な植物を探すエピソードが傑作です。
主演の小池徹平をはじめ、伊東四朗、大杉漣など初登場の役者たちも、すっか
りＮＥＯワールドにつかっています。テレビ版の演出を担当する吉田照幸監督
のテンポの良い演出も光ります。
クライマックスには、ついに沢村演じる人気キャラ？セクスィー部長が登場。
女性団体相手にセクスィー光線を振りまきます。
そして、本編が終わってもお楽しみが。エンドロールで後日談的なシーンを見
せた後で、いきなり登場するニュース解説。この映画化がいかに無謀で、しか
も予算がないかを訴え、その撮影秘話を面白おかしく語ります。いやぁ〜、最
後の最後まで爆笑でした。
私のようなテレビ版の大ファンにとっては、大爆笑の快作で大満足。テレビ版
を知らない人もけっこう楽しめるのでは？
≪ぽちの満足度≫
★★★★☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2011年11月3日（木・祝）池袋HUMAXシネマズ4にて。午後3時40分の回
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