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アンストッパブル（UNSTOPPABLE）
（2010年 アメリカ）（上映時間1時間39分）
監督：トニー・スコット
出演：デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン
＊TOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://movies.foxjapan.com/unstoppable/
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＜ストーリー＞
アメリカ・ペンシルヴァニア州で、大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載し
た最新鋭の貨物列車777号が、ブレーキ操作のミスが原因で無人のまま走り出し
てしまう。急カーブで転覆すれば大惨事に発展することから、会社側は必死で
列車を止めようとするが、すべての方策が失敗に終わってしまう。そんな中、
旧式機関車1206号に乗り込んだ勤続28年のベテラン機関士フランク（デンゼ
ル・ワシントン）と、職務経験４ヶ月の新米車掌ウィル（クリス・パイン）は、
暴走列車を止めようと奔走するのだが……。
＜レビュー＞
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スリリングで迫力満点の暴走列車のドラマ
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『サブウェイ123 激突』に続いて、トニー・スコット監督とデンゼル・ワシン
トンがタッグを組んだ映画。前作は地下鉄、今回は貨物列車。キミたち、どん
だけ鉄道が好きなんだ？（笑）
ただし、今回のデンゼルは運行指令室のスタッフではなく、貨物列車の機関車
の機関士です。
新米車掌ウィルとコンビを組んで、旧式機関車1206号に乗り込むことになった
勤続28年のベテラン機関士フランク。しかし、最初からギクシャクした雰囲気。
そんな中、別の操車場で最新鋭の貨物列車777号が無人のまま暴走を開始。それ
をフランクとウィルが必死で止めようとするお話。
前半は２人の乗った貨物列車が、暴走列車とあわや正面衝突というピンチを迎
えます。それはどうにか回避したものの、依然として暴走列車は止まらないま
ま。後半はすべての作戦が失敗に終わり、フランクとウィルが1206号の機関車
両を777号の最後尾に連結させて、ブレーキでその暴走を止めるという無謀な作
戦に出ます。
そこで体を張ったアクションを見せるのが、ウィルに扮したクリス・パイン。
デンゼルはどうした？運転席に座ったきりじゃないか！……と思ったら、その
後の減速作業ではデンゼルが大活躍。列車から列車に飛び移ります。はたして
暴走は止まるのか？
この映画の最大の魅力はスリリングな映像。暴走する列車をローアングルから
の映像や空撮でとらえ、それを止めようとする人々の姿を迫力タップリに描き
ます。結末はほぼ想像がつくのに、最後まで目が離せません。テレビの生中継
なども効果的に使うあたり、さすがにトニー・スコット監督です。ヤマ場の連
結作業中に積荷の穀物をばら撒いて、視界を悪くする演出も見事。
この手のサスペンスには、タイムリミットが必要。そこで、路線の先にある急
カーブに差しかかれば、脱線によって大惨事が起きるという仕掛けを設定。そ
れまでに何とかしなければ……というところで盛り上げを図っています。
ともに家庭に問題を抱えるフランクとウィル、ベテラン排除と若手の採用とい
う会社の方針を背景にした２人の対立など、人間ドラマも適度に織り込まれま
す。２人をサポートする司令室の女ボスや溶接主任など、脇役の活躍を見せる
ことも忘れません。
ありがちなネタとはいえ、最後まで飽きることはありませんでした。ハラハラ
ドキドキのエンタメとして合格点は十分にクリア。最近のハリウッド映画は、
こういうB級ネタのほうが面白い気がしますね。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（さまざまな要素をそつなく盛り込み、スリリングに描ききったアクション・
サスペンス。見応えは十分にあります。）
（田中ひろあき（ぽち））
2011年1月7日（金）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時45分の回
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