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ダーク・シャドウ（DARK SHADOWS）
（2012年 アメリカ）（上映時間1時間53分）
監督：ティム・バートン
出演：ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム＝カー
ター、エヴァ・グリーン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジョニー・リー・
ミラー、クロエ・グレース・モレッツ、ベラ・ヒースコート、ガリー・マクグ
ラス、イヴァン・ケイ、スザンナ・カッペラーロ、クリストファー・リー、ア
リス・クーパー
＊丸の内ルーブルほかにて全国公開
ホームページ http://wwws.warnerbros.co.jp/darkshadows/
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＜ストーリー＞
200年前、裕福な家で暮らす青年バーナバス・コリンズ（ジョニー・デップ）は、
魔女のアンジェリーク（エヴァ・グリーン）を失恋させたことから、ヴァンパ
イアに変えられ、墓に生き埋めにされる。そして1972年、ふとしたきっかけで
バーバナスは墓から解放されるが、コリンズ家はすっかり落ちぶれ、末裔たち
は互いに秘密を抱えていた。バーナバスは、一族再興のために力を尽くそうと
するのだが……。
＜レビュー＞
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バートン監督＋デップによる遊び心満点のヴァンパイア映画
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1960年代後半に"ゴシック・ソープ・オペラ"と呼ばれて人気になったアメリカ
のＴＶシリーズを、おなじみのティム・バートン監督＆ジョニー・デップのコ
ンビが映画化した、ヴァンパイアもののファンタジー・ホラーです。
200年前に魔女を失恋させたことから、ヴァンパイアにされてしまい、生埋めに
されたバーバナス青年が1972年に復活。自分の子孫が住む屋敷に行くと、彼ら
はみんな秘密を抱えていた。バーバナスは落ちぶれた一族を再興しようとする
が……。
実は没落したバーバナスの一族に代わって地元で権勢を振るうのは、200年前に
バーバナスに失恋して彼をヴァンパイアに変えた魔女。この２人の愛憎劇がド
ラマの大きな柱になります。
そこに絡むのが200年前にバーバナスが愛した女性そっくりの家庭教師。彼女と
のラブロマンスも大きなポイント。
さらに、バーバナスの子孫をはじめ個性的な人々による多彩なエピソードが満
載。ミシェル・ファイファー演じる一族の女主人、クロエ・グレース・モレッ
ツ演じるその娘、ヘレナ・ボナム＝カーター演じる博士など、全員がかなりの
クセモノ。彼らとバーバナスが絡んだ濃密な家族ドラマが展開されます。
とここまでくれば、シリアスな映画のように思うかもしれませんが、実際は笑
いどころ満載のコメディータッチ。特に1970年代をうまく使ったネタが印象的。
カーペンターズをはじめ当時のヒット曲や、ラブ＆ピースなどの世相でかなり
笑わせてくれます。まあ、そのあたりは当時の知識がないと、イマイチ笑えな
い人もいそうですが。
特にイケてるのが、バリー・ホワイトの曲に乗せて、バーバナスと魔女とが絡
み合うシーン。アリス・クーパーをフィーチャーした舞踏会のシーンも爆笑も
のです。
クライマックスはバーバナスと魔女との対決。一族の人々も加わった迫力のバ
トルで大いに盛り上がります。
いかにもティム・バートンらしい、こだわりのセットや美術も見事。ゴシッ
ク・ホラーにふさわしい独特の雰囲気を醸し出しています。
さすがに、これだけいろんな要素を詰め込んでいるのでドラマに深みはありま
せん。ヴァンパイアもののホラー映画としての魅力という点では、イマイチ物
足りません。
とはいえ、遊び心満点の映画なので、気楽に観れば誰でもそれなりに楽しめる
はず。ティム・バートンやジョニー・デップをはじめ、関係者がみんなが楽し
そうに作っている雰囲気が伝わってきました。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2012年5月21日（月）新宿バルト9にて。午後3時30分の回
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