|
マンイーター（ROGUE）
（2007年 アメリカ・オーストラリア）（上映時間1時間32分）
監督・脚本：グレッグ・マクリーン
出演：ラダ・ミッチェル、マイケル・ヴァルタン、サム・ワーシントン、バリー・オットー、ミア・ワシコウスカ
＊TOHOシネマズ日劇＜レイトショー＞ほかにて全国公開
ホームページ http://www.maneater.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
＜ストーリー＞
オーストラリア北部にあるカカドゥ国立公園。リバー・クルーズの体験取材記事を依頼されたアメリカ人旅行ライター、ピート（マイケル・ヴァルタン）は、地元の女性ガイド、ケイト・ライアン（ラダ・ミッチェル）の船で、８人の観光客とともに大自然を満喫する。だが、途中で何かが船に衝突し船底に穴が開く。慌てて川の中央にある小島に避難するが、まもなく巨大な人喰い生物が彼らを襲う……。
＜レビュー＞
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
巨大人喰い生物をめぐるパニック・アドベンチャー
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アメリカとオーストラリア合作のパニック・アドベンチャー映画です。
舞台はオーストラリア北部、世界遺産にも登録されているノーザンテリトリーにあるカカドゥ国立公園です。ここは、広大な自然の中に貴重な固有種が生息する場所。
そこにやってきたのが、アメリカ人旅行ライターのピート。リバー・クルーズの体験取材記事を雑誌に依頼された彼は、女性ガイドのケイト・ライアンの船で、８人の観光客とともにクルーズに出ます。
ところが、途中で乗客の1人が上流の空に救命信号弾が上がるのを目撃。ケイトは信号弾の打ち上げられた場所に船を走らせるものの、その場所にあったのは沈没した小型ボートの残骸。そして次の瞬間、船体に何かが衝突して船底に穴が。どうにか全員が小島に避難して、彼らはそこで救助を待つことに。
だが、まもなく巨大な人喰い生物が乗客の１人を水中に引きずり込んでしまいます。彼らがいる島はあと数時間もすれば満潮で水中に。さあ、どうする！
というわけで、とりたてて驚くようなところはありませんが、脚本・演出とも手堅い映画。特にヤマ場の作り方がうまい！
最初のヤマ場は乗客がロープを使って対岸に渡ろうとする場面。水中に潜む人喰い生物がいつ襲うかわからない中、はたして無事に全員渡れるのか。途中でアクシデントが起きたりして、かなりハラハラドキドキの展開です。
そして二度目のヤマ場は人喰い生物をエサでおびき寄せて釣り上げ、その間に対岸に泳いで渡ろうとする場面。ここもかなりスリリング。
冒頭の地元の店の不気味な感じなど、雰囲気作りもなかなかのもの。前半は雄大な大自然の映像をタップリ見せて、途中からはほぼ夜の暗闇の中で、人喰い生物の恐怖を煽る対比も効果的です。
クライマックスは主人公と人喰い生物との遭遇。一触即発のあわやの場面を何度も切り抜けるのは、この手の映画の定番ですが、それでもけっこうハラハラします。
で、人喰い生物の正体は？ 途中からミエミエでたいして驚きませんでしたが、一応ネタバレ禁止らしいので内緒にしておきます。ヒントはオーストラリアらしいアイツ。
人間ドラマ的に見るべきものはないけれど、この手のエンタメ映画としてはまずまずの出来。人がたくさん襲われるのに、それほどエグイ場面もないので、誰でも安心して見られます。
俳優陣では、ガイド役のラダ・ミッチェル（『サイレントヒル』など）に加え、『アバター』のサム・ワーシントン、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカも脇役で出演。この映画は2007年の作品なので、当時は今ほど有名でなかったみたいです。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2012年2月23日（金）マスコミ試写（シネマート六本木にて）
[「ま」のページ] |
|