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幸せの教室（LARRY CROWNE）
（2011年 アメリカ）（上映時間1時間38分）
監督・製作・脚本：トム・ハンクス
出演：トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、ブライアン・クランストン、セ
ドリック・ジ・エンターテイナー、タラジ・Ｐ・ヘンソン、ググ・バサ＝ロー、
ウィルマー・バルデラマ、パム・グリア
＊ＴＯＨＯシネマズスカラ座ほかにて全国公開
ホームページ http://disney-studio.jp/movies/shiawase/
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＜ストーリー＞
学歴を理由に、長年勤めていたスーパーを突然クビになったラリー・クラウン
（トム・ハンクス）。海軍のコックの経験しかない彼は、再就職を果たすため
短期大学に入学する。そこで若い学生たちとふれあいながら学び、問題を抱え
た美人教師メルセデス（ジュリア・ロバーツ）とめぐり会うラリーだったが…
…。
＜レビュー＞
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トム・ハンクス監督・製作・脚本・主演の明るくポジティブなドラマ
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トム・ハンクスが監督・製作・脚本（『マイ・ビッグ・ファット・ウェディン
グ』のニア・バルダロスと共同脚本）・主演を務めた映画。共演はジュリア・
ロバーツという豪華キャスト。
長年勤めて優秀社員にも選ばれたスーパーを、学歴を理由にクビになった主人
公ラリー。なかなか次の仕事が決まらず、それならばと短大に通うことにする。
そこである女性教師と出会い……。
挫折した男の人生のやり直しのドラマです。Ｅ・Ｌ・Ｏの軽快な曲に乗せて、
ラリーの充実したスーパー生活を描くオープニングを皮切りに、テンポよく明
るく描き出します。笑いどころも随所に織り込まれています。
中心となるのは、充実した大学生活と女性教師メルセデスとの出会いによって、
ラリーが変化していくドラマ。メルセデスも働かない夫を抱え、アルコールに
依存しがちな生活を送り、授業もやる気がないという問題だらけの人生。それ
によって２人の人生が少しずつリンクしていきます。
そこに大学のクラスメイト（スクーター仲間など）や、ユニークな自宅の隣人
との交友なども描きこまれます。どの話もバランスよく盛り込まれ、過剰なと
ころがまったくありません。余計な説明もまったくなし。脚本といい演出とい
い、実にソツなくできています。
ただし、その分パンチ不足なのは否めないところ。特に中心となるラリーの変
化はツッコミ不足。ラリーとメルセデスの関係も、お手軽なラブコメ風で物足
りません。
とはいえ、２大スターの共演は見応えがあります。トム・ハンクスは「いかに
も」の適役だし、ジュリア・ロバーツのヨレヨレぶりも堂に入ったもの。ス
クーターを２人乗りしたり、ユーモラスなキスをしたりといろいろなシーンが
楽しめます。
気軽に楽しめて、ポジティブな気持ちになれるライトな映画としてはまあ十分
でしょう。トム・ハンクスの人柄の良さがそのまま出たような映画です。
最後もＥ・Ｌ・Ｏの軽快な曲で終幕。
脇役では、短大の経済学の教授役で、『スター・トレック』のジョージ・タケ
イがいい味を出しています。
≪ぽちの満足度≫
★★☆☆☆（＋1／2★）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき（ぽち））
2012年5月13日（日）池袋ＨＵＭＡＸシネマズ4にて。午後2時40分の回
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