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３人のアンヌ（IN ANOTHER COUNTRY）
（2012年 韓国）（上映時間1時間29分）
監督・脚本：ホン・サンス
出演：イザベル・ユペール、ユ・ジュンサン、チョン・ユミ、ユン・ヨジョン、
ムン・ソリ クムヒィ、クォン・ヘヒョ、ムン・ソングン
＊シネマート新宿ほかにて公開
ホームページ http://bitters.co.jp/3anne/
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＜ストーリー＞
映画学校の学生ウォンジュは、海辺の町モハンを舞台に、フランス人女性アン
ヌ（イザベル・ユペール）を主人公にした３つの脚本を書き始める。１人目の
主人公は映画監督のアンヌ、２人目の主人公は浮気中の人妻のアンヌ、３人目
は離婚したばかりのアンヌだった。それぞれに事情の違う３人のアンヌは、や
がて浜辺でライフガードと巡り会う……。
＜レビュー＞
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-ホン・サンス監督＋イザベル・ユペールのユニークな映画
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ヨーロッパでも有名な韓国のホン・サンス監督。実は、彼の作品を観るのは初
めてだったのですが、これが何ともユニークな映画でした。
３話のオムニバスで構成された映画。舞台になるのは韓国のモハンという海辺
の町。主人公はいずれもアンヌというフランス人の女性。
最初の話の主人公は映画監督のアンヌ。２話目の主人公は不倫中の人妻のアン
ヌ、そして３話目の主人公は旦那を韓国人女性にとられたアンヌ。その３人を
すべてフランスの名女優イザベル・ユペールが演じています。
一応ジャンル分けすればラブコメということになるんでしょうか。全体に、か
なりユルイ感じの映画。脚本も演出も事前にがっちり固めたのではなく、その
場で作ったような雰囲気です。３話はそれぞれ独立した話のようでもあり、関
係した話のようにも思えます。
お調子者のライフガード、浮気性の韓国人映画監督と妊娠中の妻など、複数の
エピソードにまたがって登場する人物もいます。
彼らがアンヌと英語と韓国語をチャンポンにして会話を繰り広げます。大した
事件は起きないものの、その会話がなかなかユーモラス。話がかみ合っている
のかいないのか、微妙な感じで笑えます。３話目に登場する坊さんとアンヌの
禅問答のような会話も、相当に面白いです。
明確なテーマが提示されるわけではありませんが、人間の本性に根ざしたおか
しみのようなものが漂ってきます。
よくよく考えてみたら、こういうタッチの映画ってフランス人とかが好きそう
ですよね。エンタメ性が高いわけでも、奥行きが深いわけでもないですが、そ
こはかとない独特の味わいがあります。それが何とも捨てがたいですね。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（86点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2013年6月16日（日）シネマート新宿にて。午後2時の回
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