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レ・ミゼラブル（LES MISERABLES）
（2012年 イギリス）（上映時間2時間38分）
監督：トム・フーパー
出演：ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマン
ダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム＝カーター、サシ
ャ・バロン・コーエン、サマンサ・バークス、アーロン・トヴェイト、イザベ
ル・アレン
＊ＴＯＨＯシネマズ 日劇ほかにて全国公開
ホームページ http://lesmiserables-movie.jp/
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＜ストーリー＞
19世紀のフランス。１本のパンを盗んで19年間投獄されたジャン・バルジャン
（ヒュー・ジャックマン）は、仮出獄後に再び盗みを働いてしまう。だが、司
教の優しさに触れ改心し、過去を捨て、名前も変えて市長にまで上り詰める。
しかし、ジャベール警部（ラッセル・クロウ）に正体を見破られて逃亡する。
そんな中で、薄幸の女性ファンテーヌ（アン・ハサウェイ）から託された彼女
の娘コゼット（アマンダ・セイフライド）に深い愛情を注ぐバルジャンだった
が……。
＜レビュー＞
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映画とミュージカルのいいとこ取り。歌と映像の見事さは特筆もの
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世界的に大ヒットし、日本でもロングラン公演されたミュージカル『レ・ミゼ
ラブル』。子供の頃に「ああ無情」というビクトル・ユーゴーの小説を読んだ
記憶があるのですが、それがこのミュージカルの原作だというのはずいぶん後
に知りました。
そのミュージカルの映画化です。監督は『英国王のスピーチ』でアカデミー監
督賞を獲得したトム・フーパー。
ひと言でいえば、映画とミュージカルのいいとこ取りをしています。だから面
白くないはずがありません。
映画的には、何といっても映像が見事。冒頭の囚人の労働、後半の民衆の蜂起
など、迫力のシーンが満載です。舞台では、どんなに豪華なセットでも限界が
ありますが、映画だけに文句なしにパワーアップ。
ミュージカルとしての魅力もタップリです。普通のミュージカル映画は、演技
と歌は別録りします。しかも、このミュージカルは全編が歌。通常のミュージ
カルと違って、セリフまでメロディーに乗せて歌います。それなのに、演技と
歌を同時に録るという離れ業をやってのけるのだからスゴイ。おかげで、舞台
と同じような臨場感が体験できます。
おまけに、その歌がうまいんですよねぇ〜。ヒュー・ジャックマン、ラッセ
ル・クロウ、アン・ハサウェイなど、みんなプロ顔負けの歌を披露しているし、
それぞれにちゃんと見せ場が用意されています。
そんな中で、個人的に一番面白かったのが、ヘレナ・ボナム＝カーターとサシ
ャ・バロン・コーエンのハジケた夫婦。そのままティム・バートンの映画に出
てきそうな怪しさです。
というわけで、舞台を見た人も見ていない人も楽しめるはず。ドラマ的には、
そんなに深いものはありませんが、映像と歌の見事さは特筆ものです。
まあ、ミュージカルがイマイチ苦手な私のような人間には、やや長く感じると
ころもありましたが……。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆
（83点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2013年1月16日（水）ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時20分の回
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