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セブン・サイコパス（SEVEN PSYCHOPATHS）
（2012年 イギリス）（上映時間1時間50分）
監督：マーティン・マクドナー
出演：コリン・ファレル、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソン、クリス
トファー・ウォーケン、トム・ウェイツ、アビー・コーニッシュ、オルガ・キ
ュリレンコ、マイケル・ピット、マイケル・スタールバーグ、ヘレナ・マット
ソン、ハリー・ディーン・スタントン
＊新宿武蔵野館ほかにて公開
ホームページ http://7-psychopaths.jp/
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＜ストーリー＞
アメリカ・ロサンジェルス。脚本家のマーティ（コリン・ファレル）は『セブ
ン・サイコパス』という作品の執筆に行き詰っていた。見かねた親友の売れな
い俳優ビリー（サム・ロックウェル）は、ネタ集めに"サイコパス（イカれた
奴）募集"の新聞広告を出す。一方、愛犬誘拐詐欺のバイトにも精を出すビリー
は、危険なマフィアの愛犬に手を出してしまう……。
＜レビュー＞
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クセモノ役者たちが光るユーモアたっぷりの犯罪劇
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ハリウッドを舞台にした映画ですが、イギリス映画。ユーモアたっぷりの犯罪
サスペンスです。
主人公はハリウッドの脚本家マーティ。依頼された脚本がなかなか書けない中、
売れない役者の親友ビリーが「サイコパス求む」という求人広告を出します。
なぜなら、脚本のタイトルは『セブン・サイコパス』。本物のサイコパスを集
めて話を聞き、その参考にしようと思ったわけです。
というわけで、７人とはいきませんが、本物のサイコパスが登場。現実の話と
脚本の中の話が混じり合いながら、意外な方向にドラマが展開していきます。
ドラマの軸になるのは、ビリーがマフィアの愛犬を誘拐してしまい、そこから
起きるスッタモンダ。マーティ、ビリー、ビリーの仲間のハンスという男が、
マフィアと渡り合います。
さらに、ビリーの新聞広告に応じたサイコパスのザカリアなども、不気味な雰
囲気を漂わせてドラマに花を添えます。
こうした人物のキャラ設定が秀逸。しかも演じるのは、ウディ・ハレルソン、
クリストファー・ウォーケン、トム・ウェイツらクセモノばかり。これで面白
くないはずがない！
ほんのちょっとしたトラブルから、広がっていく事件。ブラックユーモアたっ
ぷりに、その経緯を綴っていきます。クライマックスは、いかにもハリウッド
映画的な対決劇。まさに狂気と狂気のぶつかり合い。
とはいえ、その後にクリストファー・ウォーケン演じるハンスに、脚本の展開
のアイデアを語らせて、人生の哀愁を示すあたりはなかなかの奥行き。さらに、
エンドロールをいったん止めて、今度はトム・ウェイツ演じるザカリアに「お
前、何だか変わったな」といわせて、脚本家マーティの成長を印象付ける仕掛
け。ただの犯罪コメディでは終わらせません。
まあ、その分、ノーテンキなコメディを求める人には物足りないかもしれませ
んが。それでも、見応えは十分にある映画だと思います。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（89点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2013年11月3日（日）新宿武蔵野館にて。午後3時55分の回
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