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探偵はＢＡＲにいる２ ススキノ大交差点
（2013年 日本）（上映時間1時間59分）
監督：橋本一
出演：大泉洋、松田龍平、尾野真千子、ゴリ、渡部篤郎、田口トモロヲ、篠井
英介、波岡一喜、近藤公園、筒井真理子、矢島健一、松重豊、マギー、池内万
作、安藤玉恵、佐藤かよ、麻美ゆま、桝田徳寿、冨田佳輔、徳井優、片桐竜次
＊丸の内ＴＯＥＩほかにて全国公開
ホームページ http://www.tantei-bar.com/
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＜ストーリー＞
札幌の歓楽街ススキノ。バーの黒電話で依頼を受ける探偵（大泉洋）の友人で、
みんなから愛されていたオカマのマサコちゃんが何者かに殺される。警察の捜
査が進まない中、探偵と相棒の高田（松田龍平）、そして被害者と親交があっ
たヴァイオリニストの弓子（尾野真千子）の３人は、犯人捜しを始める。する
と、事件の背後に政治家・橡脇孝一郎（渡部篤郎）の影が見えてくるのだが…
…。
＜レビュー＞
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お楽しみがテンコ盛り。アナログな魅力が満載の探偵ドラマ
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東直己の小説「ススキノ探偵」シリーズの映画化第２弾。前作と同じく、大泉
洋演じる探偵と松田龍平演じる相棒の高田が大活躍します。
探偵の友人のオカマが何者かに殺されたのが事件の発端。警察の捜査が進まな
い中、被害者がファンだったという美人ヴァイオリニストの依頼という形で、
真犯人探しを始める探偵と高田。すると、そこに見えてくるのは反原発をア
ピールするカリスマ政治家の影。そして、探偵や高田に次々に危険が迫ります。
基本はハードボイルド物語。とはいえ探偵はドジで女狂い。今回も事件が起き
てからしばらくは、若い女に溺れてセックス三昧の日々。挙句に捨てられてよ
うやく捜査を始める始末。オンボロ車を走らせる相棒の高田もけっこう変な人。
とくれば、素直なハードボイルド物語になるはずがありません。
前作同様にお楽しみがテンコ盛り。ハードボイルド、ミステリー、人間ドラマ、
笑い、アクションなどいろんな要素がギッシリ詰まっています。いまどきＣＧ
も使わない生身のアクション、古いギャグ（ポンセなんて若い人には絶対にわ
かんない！）、お色気シーンがチラチラ登場するところも含めて、アナログな
昭和の香りがプンプンします。
前作もそうでしたが、松田龍平のお父さんの松田優作が演じたＴＶドラマ「探
偵物語」あたりを、ついつい思い出してしまうのでした。
今回は札幌に加え室蘭も舞台にして、探偵と高田の迷探偵ぶりには、ますます
拍車がかかります。そこにハジケたキャラの尾野真千子演じるヴァイオリニス
トが加わって、さらにパワーアップ。
クライマックスの大観衆の中での追跡劇も圧巻。事件の真相とその背後にある
人間模様は、テレビの２時間サスペンス並みの陳腐さですが、それをあまり感
じさせない脚本＆演出力。渡部篤郎演じる政治家のセリフなどはシリアスで、
思わずうならされてしまいます。エンドロールのあとのおまけ映像も必見ヨ。
前作同様に、日本のエンタメ映画の底力を感じさせられました。この分なら、
次作も期待できます。ぜひ「３」を！
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（+1／2★）
（90点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆（+1／2★）
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2013年5月11日（土）池袋シネマサンシャインにて。午後1時の回
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