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ザ・コール 緊急通報指令室（THE CALL）
（2013年 アメリカ）（上映時間1時間34分）
監督：ブラッド・アンダーソン
出演：ハル・ベリー、アビゲイル・ブレスリン、モリス・チェスナット、マイ
ケル・エクランド、マイケル・インペリオリ
＊ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開
ホームページ http://call911.jp/
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＜ストーリー＞
「９１１」のオペレーターのジョーダン（ハル・ベリー）は、不法侵入者に怯
える若い女性から緊急電話を受けた際に、わずかなミスから彼女の命を救えず
トラウマを抱える。そんなある日、ジョーダンは、何者かに拉致されて車のト
ランクに閉じ込められ助けを求める少女ケイシー（アビゲイル・ブレスリン）
の緊急通報を受ける。電話の声だけを頼りにケイシーを救出しようとするジ
ョーダンだったが……。
＜レビュー＞
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少女を救う女性オペレーター。緊迫と戦慄のサスペンス
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『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリンちゃん、大人にな
ったなぁ〜。などと感慨にふける暇さえないほどの凄まじい映画です。
「９１１」とは、あらゆる緊急通報を受け付けるところ。そこから警察だの消
防だの、色々なところに出動要請を出すわけですね。その９１１を舞台にした
サスペンスです。
ケイシーという少女が誘拐され、車のトランクに入れられて連れ去られます。
彼女は走る車のトランクの中から９１１に通報します。
それを受けたのはジョーダンという女性オペレーター。いったいケイシーの乗
る車がどこを走っていて、犯人は誰なのかを探るために、様々な指示をケイ
シーに出します。ペンキを車からまくなど、その指示はユニークながら理にか
なっています。その面白さが前半のハイライト。
そして何よりも破格の緊迫感が続きます。「もう少しで助かる！」というとこ
ろで、犯人が車を乗り換えたりして振出しに戻ったり、ハラハラドキドキの連
続です。ケイシーの使う携帯がプリペイドでなかなか追跡できないなど、細か
な仕掛けもキッチリ考えられています。
映像もスリリングですねぇ。ケイシーや犯人の表情をアップでとらえた映像は
臨場感たっぷり。
映画の冒頭でジョーダンが、自分のミスで助けを求めた少女を見殺しにして、
そのトラウマを抱えているという設定も効果的。「今度こそは……」と彼女が
深入りしていく伏線になっています。
おまけにジョーダンを演じるのがオスカー女優のハル・ベリーですから。心の
奥底をきちんと表現する演技が、なおさらドラマを面白くしています。
途中で通話が途切れて、犯人が車を乗り捨てても緩みはまったくありません。
サイコ・ホラー的な展開に持ち込むなど、あの手この手で観客の目を引きつけ
ます。
クライマックスの地下室での出来事もスリリング。そして、ラストは普通のハ
ッピーエンドかと思いきや、予想外の、というかある意味戦慄のエンディング。
というわけで、まったく途切れないスリルで、ハラハラドキドキ度はかなりの
もの。この手の映画が好きな人は必見です！
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（91点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（田中ひろあき（ぽち））
〔鑑賞データ〕
2013年12月1日（日）丸の内ピカデリーにて。午後6時10分の回
[「さ」のページ] |
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