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バイロケーション
（2013年 日本）（上映時間1時間59分）
監督・脚本：安里麻里
出演：水川あさみ、千賀健永、高田翔、滝藤賢一、浅利陽介、酒井若菜、豊原
功補
＊角川シネマ新宿ほかにて全国公開
ホームページ http://www.bairoke.jp/
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＜ストーリー＞
画家を目指す桐村忍（水川あさみ）は、ある日、スーパーで身に覚えのない偽
札使用の容疑をかけられる。まもなく、彼女は"バイロケーション"という怪現
象を知る。それは、自分の近くにもう1人の自分が出現する現象。そのもう1人
の自分は凶暴で、オリジナルを殺しに来るというのだ。忍はバイロケに悩まさ
れる人々の会を紹介されるのだが……。
＜レビュー＞
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もう1人の自分が襲ってくる恐怖
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第17回日本ホラー小説大賞を受賞した法条遥の小説の映画化。
画家を目指す忍という女性が、ある日、「もう１人の自分」がいることを知り
ます。そして、同じ悩みを持つ人々の会に参加するものの、リーダーをはじめ
怪しい人ばかりで……。
「もう１人の自分」というネタは、ホラー映画では珍しくありません。ただし、
こちらの分身＝バイロケーションは、自分の意志で行動し、しかも凶暴で、本
人を襲ってしまうというのがミソ。その分怖さが倍増するわけです。本人ＶＳ
分身のバトルも見ることができます。
とはいえ、本人もバイロケも見た目は同じなので、観ているこっちは混乱して
しまいます。もちろん狙ってやっているのでしょうが、それでもワケがわかり
ません。どっちが本物なんだ？
途中で本物を見分けるアイテムとして、鏡が登場するものの、何だか効果的に
使われる感じではありません。
「もしも別の人生を歩いていたら」というイフのドラマとか、主人公忍と夫と
の愛情ドラマの要素もあるものの、それも何だかグタグダです。
だいたい、あんなにハデにバイロケが出たら、世の中大騒ぎになるって！（そ
れを言っちゃおしまいですけど）
まあ、それでもさすがにレベルの高いジャパニーズホラー。オープニングの外
国の教会やバイロケの会の本部など、インテリアや小道具なども凝りに凝って、
怖さを醸し出しだしています。深いことを考えずに観れば、けっこう楽しめる
かも。
初演の水川あさみはまずまずの演技。その他、Kis-My-Ft2の千賀健永とジャ
ニーズJr.の高田翔なども出演。
≪ぽちの満足度≫
★★☆☆☆（＋1／2★）
（78点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★☆☆☆（＋1／2★）
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2013年10月20日（日）第26回東京国際映画祭P&I上映にて
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