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フライト・ゲーム（NON-STOP）
（2014年 アメリカ・フランス）（上映時間1時間47分）
監督：ジャウマ・コレット＝セラ
出演：リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ドッカリー、ル
ピタ・ニョンゴ、スクート・マクネイリー、ネイト・パーカー、ジェイソン・
バトラー・ハーナー、アンソン・マウント、コリー・ストール
＊新宿ピカデリーほかにて全国公開
ホームページ http://flight-game.gaga.ne.jp/
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＜ストーリー＞
航空保安官のビル・マークス（リーアム・ニーソン）は、一般乗客を装い旅客
機の警備に当たっていた。ある日、彼はＮＹ発ロンドン行きの便に乗り込むが、
大西洋上空を飛行中に携帯に不審なメールが届く。正体不明の送信者は"指定の
口座に1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺す"とビルを
脅迫する。やがて思いもよらぬ形で１人目の犠牲者が出てしまう。そんな中、
犯人の指定する口座がビルの名義だと判明し、ビルが容疑者にされてしまうの
だが……。
＜レビュー＞
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飛行中の旅客機内のスリリングな犯罪劇
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旅客機ものの映画といえば、ジョディ・フォスター主演の『フライトプラン』
をはじめたくさんあります。みんな大きな筋は同じようなものですが（小ネタ
は色々工夫していますが）、それでもつい引き込まれてしまいます。空の上の
密室という特殊な状況が、きっとそうさせるのでしょう。
『アンノウン』のジャウマ・コレット＝セラ監督とリーアム・ニーソンが再び
タッグを組んだこの映画も、かなりスリリングな映画です。
主人公は航空保安官のビル。簡単に言えば、彼が旅客機内で悪と対決する話な
のですが、彼をただのヒーローとして持ち上げるのではなく、娘を亡くし妻と
離婚してアル中だというマイナスの設定にしているのがミソ。これが、途中で
彼に対する観客の疑念を高める効果を発揮しています。
事件の発端は飛行中にビルに発信人不明のメールが届いたこと。「指定の口座
に大金を振り込まないと人が死んでいく」という脅迫メールです。いったい誰
がそれを発信したのか。たくさんの乗客や乗務員の中には、怪しい人がウヨウ
ヨ。ビルと同じ保安官、イスラム教徒らしい医者、ビルの隣席の謎の女、顔な
じみの乗務員や機長などなど。誰が犯人でもおかしくない感じで、観客を混乱
に陥れます。
そしてようやくメールを送った人物が特定されると、今度はそいつが脅されて
いたり、金を条件にメールを送らされていたことが判明。なかなか真犯人まで
行きつきません。
おまけに途中からは、「犯人はビル自身ではないのか？」という話になってく
るから、ややこしい。後半は爆弾ネタも絡んできて観客を飽きさせません。
最後のほうでようやく犯人が明らかになりますが、そんなに意外な人物ではあ
りませんでした。むしろ意外なのはその後の展開。「え？そんなのありえねぇ
〜」という展開なのですが、盛り上がるのは間違いナシ。
もちろんアクションも満載です。殴り合い、銃撃戦（おいおい、飛行機の中だ
ぞ！）、爆発シーン（だから、飛行機の中だってば！）などがタップリ。すっ
かりアクション・スターになったリーアム・ニーソンですが、ちゃんと演技の
できる人だからいいんですよねぇ〜。
そういえば、この映画の原題は「NON-STOP」。まさにノンストップのスリリン
グさでした。目新しさはありませんが、エンタメ映画として十分に合格点でし
ょう。
≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（90点）
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆（＋1／2★）
（田中ひろあき）
〔鑑賞データ〕
2014年9月12日（金）新宿ピカデリーにて。午後1時20分の回
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